レッツゴー秋名。 ページ14
クルマ好きとはいえ、全員性根が真っ直ぐな訳ではない。
レッドサンズの肩書きを重く捉えていた彼女も月日が経つにつれ少しずつ自信を蓄えていたようだった。
知識のない輩たちから難癖付けられたときにはキレてバトルでぶっちぎるくらい…ましてや、俺や兄貴が不安なくそれを止めずに送り出せる程の腕前になったのは彼氏として誇らしいと言っても許されたい。
ひとたび、チームに女が所属しているなんてとあざ笑う声が聞こえてしまえば笑顔で皆と話していた彼女はどこへやら。
文句は勝ってから言え、と眉根を寄せ売られた喧嘩を買っていくスタイルは最早潔い。
自身のFDを後ろ手に指し示す男前さにケンタがしびれていた。
そんな走り屋ガールの運転技術への心配はないが、彼女としては別の話だ。
秋名山頂上。俺のFDの後ろに停め窓を開けたAは不服そうに頬を膨らませる。
「私も秋名で早い人たちとご挨拶したかった…」
「ダメだ。絶対声かけられるから」
「啓介くん以外興味ないのに？」
毎度の説得にかかる俺に、さも当たり前の様に伺うそぶり。こてりと首を傾げて見上げる丸っこい瞳が愛らしくて、次の言葉が詰まる。
「ぐｯｯ……それでもいてくれ。お前も当日ギャラリー増えるの嫌だろ？」
「挨拶くらいじゃ増えないよぅ…」
本番ならまだしも、事前に史浩たちが日程を取り決める場合は決まって彼女を車内待機させている。
当日彼女目当てのギャラリーが増えるのも、彼女が出てきた途端に意識と視線が逸れるあからさまな野郎どもの目も不愉快だった。
「啓介さん、それ言わせたいだけじゃ……すんません何でもないです」
相変わらず過保護だと呟くケンタが首をすくめる。
なんだかんだ言いながらも俺の我が儘に不平も重ねず了承するA。
「まぁこうして、これだけ凄い人に大事にされるのは幸せ者だね」
からかうように口元が弧を描き、幼気な笑みを見せる。
終わったら一緒に走ろうね、と健気な姿を独り占めしたいのは多分、当然だと思う。
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み(プロフ) - 本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好きさん» わぁぁ！！こちらもお読み下さり、また数々の嬉しいお言葉ありがとうございます💖推しへの愛をどんどん膨らませていきましょ💕💕 (3月12日 7時) (
レス) id: afd02ed077 (このIDを非表示/違反報告)
本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好き(プロフ) - 啓介ぇぇぇぇぇええええ！！！！好きだ…………。最高です。こんな小説読んでしまったらアニメの続き見る時思い出してしまうではないですか！！！最高です。啓介への愛が3倍程に膨らむくらい最高の作品に出会えて良かったです😭ありがとうございました！！！ (3月12日 3時) (レス) @page46 id: b9b005fe2b (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - 彩さん» 彩様こんにちは！こちらこそ、お読み頂きコメントまでありがとうございます、とっても嬉しいです💕啓介くんの溺愛が見たい…！！と思っての執筆だったので、楽しんで頂けて幸せです(*^^*)ありがとうございます💖😊 (12月27日 8時) (レス) @page35 id: afd02ed077 (このIDを非表示/違反報告)
彩 - こんにちは。数少ない啓介夢をありがとうございます。真っ直ぐな啓介にドキドキしながら読ませてもらいました。主人公への独占欲も堪りません(〃∇〃) (12月27日 0時) (レス) @page45 id: bd691f240a (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - 智真さん» こんにちは！コメントありがとうございます！！そう仰って頂けて本っっ当に嬉しいです💖啓介くんイイ男すぎますよね…！こちらこそお読み頂きご感想まで頂けてとても嬉しく思います、ありがとうございました😊 (2023年1月23日 8時) (レス) id: b66859cee4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：み
| 作成日時：2022年7月2日 8時
