だだっこ ページ11
伺う様な瞳に、遠回りした話ができる訳もなく。
数回計測したタイムがケンタと似たり寄ったりな事を告げると大きな瞳は見る見るうちに丸くなる。
嬉しそうに笑んだ彼女は、もう一度ステッカーを撫でた。
「折角啓介くんや涼介さん達に受け入れてもらえたんだもん、認められるようにもっと頑張らなきゃ！」
目指せ赤城最速ガール、と鼻歌交じりに意気込む姿が可愛くて、どちらにしろAの走りは兄貴もみているのだからと自分を甘やかしたのが吉と出たのか凶と出たのか。
「ほら、あの、今日足回り変えたから、…えっとその、…ね…、」
「それですぐこんなタイム出せるって、…くぅ、…けーすけさぁぁぁんｯｯ！！」
「啓介くん……」
眉を下げ懸命に宥めていた彼女が音を上げたのと、肩を震わせ感情のありかを探すケンタが地団駄を踏んだのち駆けだしたのは同時だった。
「うぉｯｯ、…ぇ、ぁ、ケンタごめんな…？」
左右からタックルばりの追突を受けるだけにはとどまらず兄貴筆頭の生暖かい視線を受ける事になる発端は、今からさかのぼって数時間程度だろうか。
…
俺に教わっていることが羨ましいと訴えるケンタに恐縮するA。
余りに気負っていたせいか、宥めるアニキの普段から認めている風な言い回しによりケンタの目は余計に輝き、ついにはバトルを申し込み始め赤城の麓は余計に盛り上がりを見せた。
「え、でも、並走はあっても本気のバトルなんて初めてだよ、ケンタくんに迷惑かけるかも…」
彼女もまさか勝てるなど思ってもいないのだろう、シルビアにぶつけちゃったりでもしたら…と段々青ざめていく。
「ンな訳ないじゃないっすか〜！仲間内の練習って勉強になりますし、ね、啓介さん！！」
「え？ぁ、おうそうだな……ケンタァ、あんまり調子乗ってっと抜かれっぞ」
「え゛、Aさんそんなに早いんですか…」
幾ばくか失礼な言い回しだが、途端にケンタの顔までこわばってしまう。
育児のようだと呆けながら言葉を迷っていると、とんでもないとAが胸の前で大きく手を振った。
「調子よくなってきたってだけだよ、でも確かに、巻き込まれた時には返り討ちできるくらい強くなくちゃね」
「いやするな。俺を呼べ」
「男呼ぶなんてとか言われてレッドサンズの名前を落とすわけにはいかない…そういう時にぶっちぎる為にも早くならなきゃだよね、」
「その息っすよAさん！」
「その息ではなくねぇか」
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み(プロフ) - 本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好きさん» わぁぁ！！こちらもお読み下さり、また数々の嬉しいお言葉ありがとうございます💖推しへの愛をどんどん膨らませていきましょ💕💕 (3月12日 7時) (
レス) id: afd02ed077 (このIDを非表示/違反報告)
本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好き(プロフ) - 啓介ぇぇぇぇぇええええ！！！！好きだ…………。最高です。こんな小説読んでしまったらアニメの続き見る時思い出してしまうではないですか！！！最高です。啓介への愛が3倍程に膨らむくらい最高の作品に出会えて良かったです😭ありがとうございました！！！ (3月12日 3時) (レス) @page46 id: b9b005fe2b (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - 彩さん» 彩様こんにちは！こちらこそ、お読み頂きコメントまでありがとうございます、とっても嬉しいです💕啓介くんの溺愛が見たい…！！と思っての執筆だったので、楽しんで頂けて幸せです(*^^*)ありがとうございます💖😊 (12月27日 8時) (レス) @page35 id: afd02ed077 (このIDを非表示/違反報告)
彩 - こんにちは。数少ない啓介夢をありがとうございます。真っ直ぐな啓介にドキドキしながら読ませてもらいました。主人公への独占欲も堪りません(〃∇〃) (12月27日 0時) (レス) @page45 id: bd691f240a (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - 智真さん» こんにちは！コメントありがとうございます！！そう仰って頂けて本っっ当に嬉しいです💖啓介くんイイ男すぎますよね…！こちらこそお読み頂きご感想まで頂けてとても嬉しく思います、ありがとうございました😊 (2023年1月23日 8時) (レス) id: b66859cee4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：み
| 作成日時：2022年7月2日 8時
