君の夢は。 ホシ ページ46
私の夢は。のホシsideです。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
高校の中庭で葉っぱをみつめるA。
「なにしてんの？」
「スニョン。考え事。」
「ふーん。俺さ、ダンサーになりたいんだよね。」
なぜかそんなことを口に出してた。
「うん。で？」
「Aは何になりたい？」
「特にないよ。」
「じゃあさ俺の隣にいてよ。」
「は？脈絡無さすぎ。」
俺も思った。だけど口から出ちゃったんだよ。
「夢がないんだったら俺の隣にいてよ。」
「スニョン？」
「理由がないなら探せばいい。夢も同じ。」
「なにが言いたいの？」
「さぁ。俺もわかんない。」
ほんと。俺って臆病だな。
「なんだよ笑」
「ははっおかしいな…笑」
ほんとはこう言いたかった。
Aが好きだから一緒に夢を探したいって。
でも今は意味不明なことを言うやつのまんまでいたかった。
──────数年後
そっから大学までAといた。
言いたかったことを言えないまんま。
数年前と同じでまだAに夢ねぇのか？
数年前と同じで君は青々と繁った木を見つめてる。
「なぁ。見つかったか？」
君はいつも通り怪訝な顔をして俺を見つめる。
「なにがよ。」
「夢。」
「あー。見つかったよ。」
「えっ？なに？」
そういうと君は今まで見たことないぐらい柔らかい表情で、
「スニョンの隣にずっといること。」
俺はそんな君を抱き締めた。
あのとき言わなくてよかった笑
fin
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作者名：しゅあ | 作者ホームページ：http://jshnjtjs
作成日時：2017年7月14日 23時
