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臣「ちゃんと大事に思ってる事は伝えてるつもりだった。」
私が話し終えると
少し下を向いて広臣はそう言った。
伝わらなければ意味がないよ、と言いかけたけれど口に出してはいけない気がした。
臣「だけど、聞けてよかった。」
今度は顔を上げて広臣が私の目を見て言った。
『え？』
臣「俺はやっぱりお前じゃなきゃダメだし」
まただ。
また、「お前じゃなきゃ」。
臣「俺さ、当たり前じゃない事を当たり前だと思ってた。」
『当たり前じゃないこと？』
臣「お前が俺をずっと好きでいるって信じ込んでた。」
『･･･うん』
私もそう思ってた。
だけど、そう思われてぞんざいに扱われる事が耐えられなかった。
臣「ごめん。」
『だけど、広臣を好きでいるのをやめたのは私だから』
今度は私が少し下を向いてそう言うと
ふっと広臣の香りが近づいて
気がつけば私は彼の腕の中にいた。
さっきまで人一人分空いていた
私たちの間のスペースは
一気になくなった。
臣「また好きになる事は無理なの？」
耳元で聞こえる広臣の声は
くすぐったくて、懐かしい。
この香りも、
この腕も、
この胸も、
この声も、
全部私のものだった。
臣「俺、お前は運命の相手だって思うから」
クサイけど、って付け加えた広臣。
直後、私は無意識に、
彼の腰に手を回していた。
yesと取れるその行為が
意味のあるものではないと
広臣は分かっているのか、
また弱々しく
臣「それでも無理なの？」
と聞いた。
私は私で、
腰に手を回したまま
『ごめんなさい。』と言った。
その言葉も、無意識だった。
本心なのか、
嘘なのか。
自分でも分からない。
だけど、この場所が心地よくて
離れたくないということだけは
はっきりと認識した。
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ねーやん(プロフ) - お久しぶりです(^ー^)大変でしたね( ｡ﾟДﾟ｡)5章も楽しみに待ってます(^ー^) (2017年5月23日 22時) (
レス) id: 17d749540e (このIDを非表示/違反報告)
すまいる - 続きが早く読みたいです。 (2017年5月16日 15時) (レス) id: 9729cafb7d (このIDを非表示/違反報告)
けいちゃん(プロフ) - 臣くん！がんばれー諦めるな！ (2017年5月12日 8時) (レス) id: f3039bc482 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃき(プロフ) - さのんかさん» さのんかさん⇒ありがとうございます！臣くんおせおせ(笑)私も書きながら思っちゃってますwこれからもよろしくお願いします！ (2017年5月12日 2時) (レス) id: 8c3f511bed (このIDを非表示/違反報告)
ちゃき(プロフ) - 藍虹さん» 藍虹さん⇒ありがとうございます！臣くんファンからの隆二押し、すっごい嬉しいです！！私の中の隆二はとことん優しい人なんでこんな感じになっちゃいました(笑) (2017年5月12日 2時) (レス) id: 8c3f511bed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃき | 作成日時：2017年4月10日 16時
