the day 4《 臣隆 》

the day of reunion 【 omi 】 ページ34

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俺はお前じゃなきゃダメだ。



お前は、違うの？








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「おつかれさまでーす」









雑誌の取材を終えたのは
ちょうど16時過ぎだった。



巻きで終わらせて、
タクシーで向かったのはAの家。






…そーいや、別れてから
引越しとかしてねーよな。




車内で若干焦って、
でも一か八か。





久々にやってきた
Aのアパートの近くは
かつて空き地だった所が
コンビニになってたり
駐車場になってたり。

2年半が意外と長いと痛感した。









「ありがとうございましたー」









タクシーを降りて、アパートの前。

まだ辺りは明るいけど
とりあえず2階のAの
部屋のドアの前でしゃがみこむ。



2階でよかった。
通り沿いだとバレそうだし。

夏でよかった。
冬だったら凍え死んでたし。









『…広臣？』









夕方の便で帰るっつったAが
アパートの前に現れたのは
俺がここに座り込んでから1時間半後だった。









『何してんの』

臣「何してたと思う？」

『待ってた？』

臣「他に何があるんだよ」

『いや、勝手に来られても困るんだけど』









それはそうだけどさ、









臣「こうでもしねーとお前会わねーじゃん」

『まぁ…』

臣「とりあえず、中いれてくんねーの？」

『あ。』









そう言って、
3ヶ月空けた部屋に通してくれた。

変わらない家具に、
少し模様替えした部屋。


俺らが一緒にいたあの頃とは
何か違うけど、
何も変わらない。









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