the day 4《 臣隆 》

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隆二「で？行くの？」









珍しく二日連続で電話中の隆二くん。

(本当は勇気を出して私から電話した)









『行かないよ。』

隆二「なんで？」









なんで、って。









『だって、3ヶ月ってさ、長くない？』

隆二「でもチャンスじゃないの？俺よくわかんないけど」

『チャンス？』

隆二「新店で先生やるってことでしょ？すごいじゃん。」

『んー…』

隆二「俺なら行くなー。他の誰でもない、自分に頼んできたって嬉しくね？」

『…』









嬉しいよ。

嬉しいし、
もっと頑張ろーって思う。

きっと行けば自分が
成長できるのも分かる。









隆二「仕事、好きなんでしょ？」

『好き、だよ』

隆二「なら、やってみなよ。」









隆二くんは私のマイナスな感情を
プラスに変えてくれる。









『…お願いしたいことがあるんだけど』

隆二「なに？」

『向こう行ってさ、無理！ってなったら電話していい？』

隆二「うん、毎日でもしてよ」









私を成長させるのは、
仕事と隆二くんなんだ、と。









隆二「あと半月か、」

『うん。』

隆二「飯、行こっか。」

『うん！』









好きな人が、
私の背中を押して、

私はそれに応えたいと思った。





いつか、私が広臣にそうしたように
今度は隆二くんが私の背中を
そっと、だけど強く押してくれた。









『おやすみ。』

隆二「ん、おやすみ。」









なかなか切れない電話は
やっぱり私が彼を好きな証拠だ。









『…やっぱもうちょっと話せる？』









こんなことを言って、
嫌われないかな、

面倒だって思われないかな。









隆二「俺もそう思ってた」








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今日も、彼の声で

いい夢が見れそう。








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