the day 《 登坂広臣 》

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『ま、いいや。はい、これプレゼント！』

臣「あ、誕生日？」

『そう！』

臣「え、なに？」

『開けて開けて！』









小さい封筒を開けると



《 〇〇旅館 ペア宿泊券 》









『広臣、温泉行きたいって言ってたから』

臣「でもここ高いとこじゃないっけ？」

『んー、でもほら、せっかくならさ！』

臣「まじで！ありがと」









本当は形に残るものにしようと思ったんだけど、って言いながらモジモジしてるA。









『去年の誕生日はお財布にしたし』

『何が欲しいか分からなかったし』








とか言って、ニコニコしてる。






ありがとう、って抱きしめた。









『…苦しい』

臣「いや、嬉しくてつい…」

『そんなに温泉行きたかった？』

臣「いや、そうじゃなくて」









…もうさ、いちいちツボ。




なんなのコイツ。









臣「ありがとう」

『それ２回目』

臣「いいじゃん、何回でも」

『あ、』









腕ん中で何かを思い出したA。



今度はなんだよ。





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