19 ページ19
.
＜＜ 亜嵐side ＞＞
もう本当にやめてくれ。
なんでいつも、突然現れる。
そうか、スタイリストの卵だったのか。
彼女が再び現れたのは
俺らの楽屋。
いつもと違うスタイリストのアシスタント。
だから昼夜関係ない生活なのか。
話しかけたい。
いや、なんて？
「お隣ですよね？」
「明日、ゴミの日ですね」
いやいや、隣人が俺って知らないって！
そうこうしてるうちに彼女は楽屋の外へ。
まぁ、今日はしばらく一緒だからいいか。
搬入を終えたらしい彼女は
近藤さんの横にべったり。
真剣に話を聞いたり、
衣装のアレコレを確認してる。
奈津「次、亜嵐くん、ちょっといいー？」
衣装決めに呼ばれて行くと、
モロ俺好みの服。
亜嵐「これ、めっちゃいいっすね！」
奈津「でしょー？このブランド、今期は結構エッジの効いたデザインなんだよねー。」
力説する近藤さんの横で
目キラキラさせてる彼女。
くっそー、可愛いじゃねーか。
『奈津さん！それ、あたしもすっごい好きです！』
奈津「ちょっとA、あんたが好きでも着るのは亜嵐くんなの(笑)」
そう言って笑う近藤さんに
A、と呼ばれた彼女は
『そっか！てへへ』と笑った。
彼女の名前は前に家の前で"マサ"に呼ばれるのを聞いたことがある。
だけど、"マサ"以外に呼ばれるその名前がなんだか新鮮でぼーっとしていた。
奈津「ね？亜嵐くん。」
近藤さんが俺にそう言うと
彼女が俺に視線を移した。
亜嵐「あ、いや、」
しどろもどろにそう答えるのがやっとで、
それを見て笑う近藤さんと彼女。
俺、こんなんだっけ？
もっと上手いこと言えよな。
そうこうして、衣装は決まって
俺と彼女の会話はないまま終了。
次に呼ばれた涼太。
なんでか2人はまるで知り合いだったかのように話してる。
俺も普段はあーやって話せるのにな。
近づきたいな。もっと。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 232人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
白濱萩花 - オチ、亜嵐君がいいです! (2017年12月2日 20時) (
レス) id: 79071412cc (このIDを非表示/違反報告)
ちゃき(プロフ) - 玲奈さん» そう言われると亜嵐にしたくなっちゃいます…笑 更新たのしみにしててください♪ (2017年3月5日 12時) (レス) id: 9910fcebbd (このIDを非表示/違反報告)
ちゃき(プロフ) - Blue Berryさん» やばいですよね！どっちにしようか、まだ悩んでます(笑)更新頑張ります！ (2017年3月5日 12時) (レス) id: 9910fcebbd (このIDを非表示/違反報告)
玲奈 - 亜嵐がいいなー (2017年3月3日 23時) (レス) id: 1d44ad7754 (このIDを非表示/違反報告)
Blue Berry - 亜嵐君か涼太君か…………もうやばいです！！更新頑張って (2017年2月25日 6時) (レス) id: 4f23516b84 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちゃき | 作成日時：2017年1月11日 9時
