我が身に降りかかる ページ1
.
『いってらっしゃい』
番組収録だから、と
早朝に出発する臣くん。
を、見送る私。
時計を見ればまだ5時半。
オフだし、
…寝よっかな。
臣くんのいなくなったベッドの中で
ぬくぬくと眠りについた。
ー Prrrrrrr
電話の着信音で目を覚ます。
【 着信中 清水さん 】
『はい?』
清水「あ、今大丈夫?」
『はい、』
清水「あのさ、撮られたわ」
『え?』
清水「Aと登坂さん。」
え?
いや、2人で出歩くことなんかないし、
撮られるなんてことはないはず。
清水「ツーショットではないんだけど、毎日マンション出入りしてる、って。」
『…あー。』
そういうことか。
清水「とりあえずさ、事務所来れる?」
『はい。』
清水「たぶん向こうさんにも話行ってると思うからちょっと対応考えようか」
事務所へ向かうタクシーの中で思うことは
どうしよう、
臣くんに迷惑が、
ってことだけだった。
よく考えれば分かること。
江奈さんと何度も撮られた臣くんを
週刊誌はマークしてるはず。
なのになんで私は…
ー Prrrrrrrrrr
再び鳴った着信音。
その発信元は 一番会いたい人だった。
臣「ごめん、いま家?」
『ううん。あの、』
臣「あ、連絡きた?」
『うん。で、事務所向かってて。』
臣「俺もさっき聞いて、」
『ごめん、』
臣「なんでAが謝んの。」
だって、
戻らなきゃよかったんだと思ってしまった。
.
696人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「登坂広臣」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
kaomi(プロフ) - 面白くて一気に読ませていただきました!これはもう続きはない感じなのでしょうか?もしまだ書いても良いと思っているのでしたら是非お願いします。楽しみに待ってます。 (2018年10月23日 23時) (レス) id: f248c983cc (このIDを非表示/違反報告)
美晴(プロフ) - 本当に面白かったです!表現の仕方が上手でわかりやすくて!初めてちらっと読んでからオールして完結まで読ませていただきました! (2018年1月29日 22時) (レス) id: 9037e21257 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちゃき | 作成日時:2017年4月2日 18時