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88話 逆に今迄どうしてたの ページ42

凛side



凛「マジでいないんだけど!!おかしくない!?」


一足先に夕食を食べ終わった私は、隣に座るソウエイの背中を食事に支障が出ない様調節して
バシバシと叩く。


ソウエイ「...やめろ」


迷惑そうにしているが、怒ってはいないようなので気にしない。



凛「草の根かき分ける思いで探したんだよ!?

なのになんで見つからないの〜....A〜.....。」



ゆるゆると脱力するように、目の前の机に突っ伏す。

言動はわざとらしいかもしれないが、結構本気でへこんでいる。



凛「はぁ〜.....」



何度目か分からない、大きめの溜息。


凛「何?Aってもしかして認識阻害とかそういうスキル持ってたりするの??」


特異的な転生とは言え、多分Aもユニークスキルを持っている筈だ。異世界人だし。


ユニークスキルは感情や願望が具現化したものだから、Aが目立たない事
を願って隠密系のスキルを得た可能性は......


うん、ある。大いにある。

もしこれで何も持ってなかったらその見事なステルスに脱帽するしかない。



シュナ「リンさん、Aさんとは連絡がついたのですか?」



いつまでもぐずる私に、大天使ことシュナが心配げに問う。



凛「ついてない、けど....連絡してないだけだと思う」



何事も遠慮がちなAだが、危機的な状況には余計な感情をかなぐり捨てて他人を頼る
タイプだ。


よっぽど何かに熱中してるのか、うっかり場所バレするのを危惧してるのか....正確なとこは分かんないけど、恐らく無事。な、はず。



というか、それよりも由々しき問題がある。

Aの交友関係だ。



捜索ついでに皆にAのことを聞いてみたのだが......


真っ白だった。

え、この人本当にリムルに紹介された転生者?と外野が思う位にまっさらな交友関係。


Aが苦手なタイプであろうベニマルやシオン、ミリムならいざ知らず、

私が機会を取り繕った関係でそこそこ交流が出来ただろうソウエイや、

比較的取っつきやすいリムルやシュナともあんな何日もあって話すら全くしていない。


ひょっとしなくても、数日前にやったあの合同訓練が皆との最大の交流だったらしい。

予想通り、いや以上かな。ここまで来たらウケんね。


トレイニーさんに居場所を聞いた時も何人かの樹妖精(ドライアド)を介して
やっと茶髪の少女が虎に連れてかれたっぽいって情報を手に入れたから、何となく察してたけど。



うわー.....前途多難だなぁー..。

89話 夢の能力→←87話 見解



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ななか - これは誰落ちですか? (2022年2月9日 23時) (レス) id: ffd4f837c8 (このIDを非表示/違反報告)
- はぁさん» それは、あなたが第三者と言う視点で見ているからではないですか?とても良いことだと思いますよ (2021年12月18日 23時) (レス) @page42 id: 8387e28010 (このIDを非表示/違反報告)
リィ(プロフ) - めっちゃ好きだから更新待ってます! (2021年11月1日 9時) (レス) @page43 id: 3d8772a864 (このIDを非表示/違反報告)
はぁ - オリ主にも凛にも感情移入ができない。どういう思考回路してるんだと思う。まともな人間じゃない (2021年10月3日 19時) (レス) @page39 id: b4976d2346 (このIDを非表示/違反報告)
ハック - 続き・・・(チラッ) (2021年9月15日 19時) (レス) id: 0c5e7e9ecb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:tacoloss | 作者ホームページ:http://201511kb  
作成日時:2019年8月15日 15時

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