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61話 試験って怖いね ページ15

リムル「そうか.....そこまで言うんなら俺も止めない。ミリム、任せたぞ」

ミリム「うむ!大船に乗ったつもりでいるがよい!!」


渋々頷く中性のリーマンと、不安など微塵も感じず胸を張る天災ピンク。


『.....え?』


私は断ったつもりなのに、周りは何故か凛の案を採用する形で話が進んでいるようだ。


自分の言い方が悪かったのだろうかと振り返ってみるが、約十秒前に放った言葉だというのに
よく思い出せない。



ミリム「無個性よ、早速そこに立っておくのだ!」


『あ、はい.....』



天災ピンクが指さす場所に、すごすごと移動する。


嫌だ。やりたくない。でも、今更やめるなんて言えるはずがない。

転生して早一週間たっても、私とこの人達の関係は顔見知りでしかないのだ。


対して凛は起きて3日で頼みごとが出来る仲になっているので、この辺は陽キャと陰キャの差だろう。


凛「えーと、私はここにいていいの?」


凛が戸惑い気味に私の前に立つ。

....出来ればリーマンが良かったな、強そうだし。


辺りを見渡せば、もう全員が武器を取り出しており、準備は万端の様子だった。

こうなったら腹をくくるしかない。ただ、一被害者として確認しなければならないことがある。


『一応聞きたいんだけど、この模擬訓練にルールとかあるの?』

凛「ルールぅ?」


問えば、キョトンとした顔でこちらを見てきた。

おいおいマジか。


『ほら、住民が守れなかったって判断するのにも基準がいるじゃない。

死んだら....流石に困るから、気絶するとか、とにかく動けなくなるとか。


そこら辺の勝利条件がハッキリしないと、ミリムさんもやりずらいんじゃない?』


凛「あぁそっか.....じゃぁ、Aが一発喰らったらミリムの勝ちってことでどう?」


同意を求めるように、凛が彼等を一望する。

反対意見はないようだ。畜生。


一発....は、まぁ仕方ないか。そういう訓練だしな。

せめて最悪を免れるために、私の方でも鑑定さん発動しとくか。


背筋を伸ばし、緊張をほぐせるよう深呼吸する。

天災ピンクの解析結果は測定不能。唯一の救いは、一対一ではないことか。


ミリム「無個性に当てれば私の勝ちなのだな?わかった!

魔王ミリム・ナーヴァの強さを無個性に知らしめてやろう!」


無意識に背中が丸くなった。

天災ピンクの拳に力が溜まっていくにつれ、全員に緊張が走る。




――――最初に動き出したのは、凛だった。

62話 よくそんな英単語言えたな→←60話 何故?



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ななか - これは誰落ちですか? (2022年2月9日 23時) (レス) id: ffd4f837c8 (このIDを非表示/違反報告)
- はぁさん» それは、あなたが第三者と言う視点で見ているからではないですか?とても良いことだと思いますよ (2021年12月18日 23時) (レス) @page42 id: 8387e28010 (このIDを非表示/違反報告)
リィ(プロフ) - めっちゃ好きだから更新待ってます! (2021年11月1日 9時) (レス) @page43 id: 3d8772a864 (このIDを非表示/違反報告)
はぁ - オリ主にも凛にも感情移入ができない。どういう思考回路してるんだと思う。まともな人間じゃない (2021年10月3日 19時) (レス) @page39 id: b4976d2346 (このIDを非表示/違反報告)
ハック - 続き・・・(チラッ) (2021年9月15日 19時) (レス) id: 0c5e7e9ecb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:tacoloss | 作者ホームページ:http://201511kb  
作成日時:2019年8月15日 15時

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