幽霊系マネ、目を付けられる【ブルーロック】【凪誠士郎】 (ページ5)

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お皿が4枚ページ5

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凪誠士郎は読んでいた。

レ｢ん？凪、今日ゲームしてないんだな。何読んでるんだ？｣

凪誠士郎の異変に気づいた御影玲王はスマホの画面を覗き込んだ。

そこには某人気漫画“古見さんはコミュ症です。”が映されていた。

レ｢へぇ、凪、こういうの読むんだ？｣

凪｢いや、参考に。｣

レ｢は？｣

言っている意味が分からず、御影玲王は脳内に？マークを浮かべた。

参考…？これが？何に？と言いたくなるだろう。全くもって同感だが、この参考とは

実は少女のためでもある。

凪誠士郎は今まで人付き合いをすることが殆ど無かった。

その理由としてはそもそも人に興味が持てなかったということとずっと寝ていたからであろう。

万年寝太郎とは彼のことである。

少女に少しでも近づきたくて読んではいるがなかなかピンとこなかった。

このマンガは友達100人作りたいヒロインとそれを手伝う主人公のお話だが、凪誠士郎はあくまで少女との距離を詰めたいのであって

少女に友達100人できると思うと無性に嫌な気持ちになった。

凪｢……面倒くさい。｣

嫉妬を面倒くさいで片付けるな。

自分がいつの間にか面倒くさくなってきていることに凪誠士郎は気づき、それもこれも少女のせいにすることにした。

要は責任転嫁である。

凪｢ねえレオ。｣

レ｢んー？｣

凪｢恋したことある？｣

レ｢……は？｣

凪｢無いならいいけど。｣

レ｢いや…は？おま、きゅうにどうしたんだ？｣

凪｢んーなんとなく、｣

レ｢…熱でもあんのか？｣

凪｢至って健康だけど。｣

やっぱりいいやーと言って凪誠士郎は再び視線を画面に戻した。

この気持ちはただの恋心として片付けられるのだろうか。

定かではないが、凪誠士郎の抱えている気持ちはまだ小さくとも、いずれ大きな感情に変化していくだろう。

凪｢(Aに会いたい。)｣

今はまだその気持ちに気づかなくてもいいかもしれない。

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