お皿が2枚 ページ3
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場所は移り洗濯場。
ここでは選手たちのボディースーツを洗っている。
凪「癒し…」
洗濯物が洗い終わる間、凪誠士郎によって少女はバックハグをされていた。
一方の少女はというと。
『(南無阿弥陀仏、南無妙法蓮華経…)』
この状況から逃避するために心の中でお経を唱えていた。
一体どうしてここまで気に入られたのか、自分でも分からない。
特に何かした覚えはないし、強いて言うなら廊下でぶつかったときに顔を見られたぐらいだ。
曲がり角でぶつかるとか少女漫画かよ、と思うが少女にとってはそんな甘ったれたもんではない。
少女にとって人とぶつかるのは死活問題。
ただでさえ陰キャでコミュ症なのにそれが人にぶつかったらどうなるか。
例1)「どう落とし前付けてくれんだゴラ」
黙って小指を詰める。
例2)「慰謝料払えや」
黙ってお金を払う。
……こうなる。
いずれも特殊すぎる例だがこれぐらい彼女にとっては重大なのだ。
黙って小指を詰めるか、黙ってお金を払う。
そんなの誰もやりたくないに決まってる。
凪「ねー、貞子ちゃん。」
凪「貞子ちゃんって名前なんて言うの?」
そーいえば聞いてなかった、と彼に言われ少女はポケットからメモ帳とシャーペンを出して書いた。
凪「んー、絵心A。……Aで読み方あってる?」
コクコクと少女が頷き、A…Aと凪誠士郎は少女の名前を口ずさんだ。
凪「ねーA。前に読んだ漫画でさ、コミュ症の人のお話だったんだけど、その人たちがやってたみたいに筆談する?」
少女は面食らった。
1つは名前を呼び捨てにされたことに対して。
もう1つは提案について。
実は少女もその漫画を持っていた。
筆談がどれだか楽なことか。相手と喋らずにすむならそうしたい。
コクコクと少女が嬉しそうに頷き、凪誠士郎もいつの間にか笑顔になっていた。
嬉しそうにそのままメモ帳とシャーペンをしまう少女を見ながらこの気持ちはなんだろうと疑問に思っていた。
しかし面倒くさい、と考えを放棄して少し欲望に従ってみた。
ぺろ
『ぴゃ!?』
凪誠士郎が少女の首筋を舐めた。
お前ら早く結ばれろ。
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シア - 最新待ってます‼︎ (8月19日 17時) (レス) id: 38b8a932a2 (このIDを非表示/違反報告)
琴瑛(プロフ) - 赤だか青だかわからないさん» 勿論です!! (2023年3月23日 18時) (レス) id: d7649bd437 (このIDを非表示/違反報告)
赤だか青だかわからない - わたくしも行かせてくださいません? (2023年3月23日 16時) (レス) id: 2f74d2ec43 (このIDを非表示/違反報告)
琴瑛(プロフ) - らーさん» 良ければ一緒に探しに行きませんか?(笑)更新頑張ります! (2023年3月23日 15時) (レス) id: d7649bd437 (このIDを非表示/違反報告)
琴瑛(プロフ) - 黒糖さまでーすさん» ホント、まじでそう思ってます(笑)更新、頑張りますね。 (2023年3月23日 6時) (レス) id: d7649bd437 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:琴瑛 | 作成日時:2023年3月22日 23時