幽霊系マネ、目を付けられる【ブルーロック】【凪誠士郎】 (ページ14)

今日:9 hit、昨日:8 hit、合計:21,414 hit

お皿が13枚ページ14

･

――――どうしてあんなこと言ったんですか！？

御影玲王と別れた後、少女はメモを片手に凪誠士郎に詰め寄った。

凪｢？あんなこと？｣

俺はナニカ変なこと言ったっけ？とでも言いたげなその表情を見て少女は更に憤慨した。

――――とぼけないでください！カップルになるってさっき…

凪｢んー…急すぎた？｣

――――まずは順序を踏んでから…

凪｢へーじゃあ、順序を踏めばいいの？｣

『！！？？』

書いていて気づかないでいたがこれではまるで告白されたら付き合うとでも言っているようなものだった。

顔を近づけて少女に聞く凪誠士郎は内心少しばかり期待しながら返答を待った。

顔を真っ赤にさせる少女の頬をつつきながら少女の目をじーっと見つめた。

一方の少女は距離の近さと自分が言ってしまったことに驚き、挙動不審となっていた。

震える手でシャーペンを走らせた。

――――私、そもそもなんですけど恋愛感情がどういったものなのか分かりません。

凪｢ぅえ？付き合ったことないの？じゃあ告白は？｣

凪誠士郎の言葉に少女は慌てて首を振った。

――――付き合ったこともないですしもともと告白されたこともないです。

凪｢じゃあ好きな人は？いたことないの？｣

――――人付き合いが苦手でしたし、周りからも一線を引かれていましたから。

書いていた少女の表情がだんだん暗くなっていったのを凪誠士郎は見逃さなかった。

凪｢ごめん、ヤなこと聞いたね。｣

――――いえ、かまいません。

少女がフルフル首を振っている姿を見てまだまだ先は長そうと思いつつ、そこまで焦らなくても良いか、と思う凪誠士郎てあった。

･