パフェ ページ22
side普
かなりむちゃくちゃな映画だったが、Aは楽しそうだったし、もうなんでもいい。
恐らく今日の日付が変わる頃には、この世界は完成する。
あの子の記憶もほぼ残っていないようだし、後は邪魔が入らないように守るだけだ。
特につかさとは絶対に接触させない。
あいつはとにかく危険すぎる。
つかさは“本物”だから、今どこで何をしているかは俺にも分からない。
だから尚更、あの子をしっかり見ていなくては。
今はAと少し離れているけど、ちゃんと俺からは見えている。
(やっぱり今日だけは閉じ込めておくか)
店員「お待たせしました!こちらAセット2つになります!」
買い出しを終えてAの所へ戻る。
Aは、そんな俺の考えも知らずに呑気にスマホを見ていた。
俺が近づいてくるのに気づくと、さっとスマホを鞄にしまう。
『ありがとう普くん!…って、同じのにしたの?』
普「うん。美味しそうだなーと思って」
本当はなんでも良かったのだが、Aと同じものの方が話題になるし、共有できるかと思ったからだった。
『いただきまーす!………おいし〜!』
Aの表情はコロコロ変わるので見ていて飽きない。
『……食べないの?手止まってるよ?』
思わず食べるのを忘れていた俺を、Aは不思議そうに見つめる。
普「ああ…食べるよ」
そう言ってパクパク食べる様子を、Aは嬉しそうに見ていた。
・
sideA
(楽しいなぁ)
午後からはカフェ巡りをすることになった。
ぜひ普くんに食べて欲しいパフェがあったから、そこに連れて行ってあげたくて。
だって、学校では食べられないじゃない?
(だから学校ってなによ)
そもそも学校でパフェなんて食べないし、とまた頭に変な考えがよぎる。
店員「お待たせしました〜!ドーナツのせ苺アイスパフェになります!」
普「……………」
普くんはパフェが来た瞬間何も喋らなかった。
けど、目がキラキラしてるから喜んでるんだろうな…
私のところにもパフェが届いた。
私のは種類が違うけど、これもかなりのボリュームだ。
『わあ可愛い〜!!美味しそう〜!!』
普「すごい」
やっと口を開いてくれた。
感動して固まっていたみたいだ。
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かの子(プロフ) - エアさん» 好きと言ってもらえて嬉しいです!続編ページだけ作ったので気が向いたらお越しください…笑 (2020年3月14日 23時) (レス) id: 67da33eda0 (このIDを非表示/違反報告)
エア(プロフ) - 更新ありがとうございます。普くんend好きです!つかさくんend続ききなります!余裕がありましたら是非続編をお願いします! (2020年3月14日 21時) (レス) id: 8a2351a5fa (このIDを非表示/違反報告)
かの子(プロフ) - れいさん» 全力待機!笑 私も頑張って作りますね!! (2020年3月13日 15時) (レス) id: 67da33eda0 (このIDを非表示/違反報告)
れい - かの子さん» まままままままさかあまねくんedもつかさくんedも両方読めるなんて!ありがとうございます!更新を全力待機しております! (2020年3月13日 11時) (レス) id: 2204e3e34a (このIDを非表示/違反報告)
かの子(プロフ) - れいさん» なんとも嬉しいお言葉です。いつもありがとうございます!うーん悩み所ですよね…私もなんとか頑張ろうと思います!ご意見感謝です! (2020年3月12日 15時) (レス) id: 67da33eda0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かの子 | 作成日時:2020年3月2日 15時