キミが/お前が/貴方がいたから…【ハイキュー短編集】

貴方の笑顔に出会って【泉行高】☆星羅さんリク ページ6

〜泉side〜



Aさんとの出会いから２ヶ月


あれから１度も会ってないけど


メールでやり取りをするようになった


部活のこと


学校のこと


Aさんのことなんて何ひとつ知らない俺は


少しずつAさんを知れて嬉しかった



けど、そのメールのやり取りも最近途絶えてしまっている


何かあったのかな…


ももも、もしかして…


俺のメールしつこかったとか((汗


そんな消極的なことを思い、ため息をついてケータイを閉じる



「雨かー…」



今日はあいにくの雨


傘を差しながら歩く帰り道


憂鬱だなと思っているとポケットからケータイが光る


電話？


誰からかを確認せず電話にでる



「はい、もしもし」



聞こえたのは、弱々しいAさんの声



「泉くん、久しぶり。


今日は雨だね…」



その言葉を聞いた瞬間


俺の足は走り出していた


制服やバックが雨で濡れるとか


水溜まりを踏んで靴がしみるとか


そんなのなにも感じなかった



「外は暗いね…


寂しいね…」



今でも聞こえる電話からの声



Aさん


俺はあの時、貴方に一目惚れした


笑顔が向日葵みたいに暖かい貴方に


だから…



「……！！


な…んで…？」


「Aさんには


笑顔が一番似合うって思ったから…」



濡れているAさんをそっと自分の傘にいれる



・



・



・



・



・



「出会ったときからずっと…」

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