第廿陸話『闇』 ページ31
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第廿陸話
『闇』
誰の話か当ててみてくださいね
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『死ね!
死ね!
死ね!
死ね!
醜い"お前"なんてこの世には要らない
跡形もなく消えてしまえばいい!』
私は家の中で母を殺した"はず"の鬼を殴って殴って殴って蹴って
そして
殺した。
『ねぇ?君?大丈夫?』
誰かは私の後ろに立ってるから顔は見えないが声は私とそんな離れて無さそうに見える。
あぁ誰だっけな
誰かなんて今はもう"とっくの昔"の話だから覚えてなんていないなぁ。
あれ?
私って
いま
何歳だっけ?
あれ?
私って
こんなに
体を自由自在に変えれるっけ?
何かが可笑しい
なんだっけなぁ
あぁ全然思い出せないや
自分のことが微塵としてわからない
私は
誰?
ワタシハダレナノ?
ダレカオシエテヨ
『ねぇ君?
人間の
血肉は
美味しいかい?』
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作者名:きぶつじ x他1人 | 作成日時:2019年12月28日 0時