愛を。壱【鬼滅の刃】 (ページ26)

今日:5 hit、昨日:3 hit、合計:15,074 hit

第廿弐話『兄』ページ26

･･･

第廿弐話『兄』

＿＿＿＿＿

「Aちゃん､聞いてよぉ。
あっちにいる鬼がね？Aちゃんは弱虫だって･･･鬼にAちゃんの強さはわかんないか」

と善逸は鼻で笑う

善逸が指を指した方を向くとどこか懐かしい兄だった。

「･･･兄さん？」

「えっ？！兄さん？！誰が？まさか彼奴が？？」

一人でパニックになっている善逸は置いておき兄さんが鬼になっていたことに正直､驚きと悲しみで頭がいっぱいだった。

「よォ､A久しぶりだなァ。
お前は全然変わっていないなァ。
強いと言うならお前の瞳だなァ。
昔はあんなに目をキラキラさせて毎日いろんなものを見ていたのに今は光すらも入っていないただの黒じゃねぇかよォ
お前は馬鹿だなァ
弱虫の癖に無駄に頑張って」

兄さんに言われた事は否定できなかった

だって、弱虫だから。

「黙って聞いてれば･･･
Aちゃんは弱虫何かじゃねぇよ！
Aちゃんはなぁ強いんだ
お前とは違って」

「何言ってんだァ？
Aは弱虫だ
お前にAの何がわかんだ？」

「Aちゃんは強いんだ！
毎日､誰かに侮辱されてもAちゃんは人前で涙は見せない！
強い人なんだ！
Aちゃんの強さはお前にもわかんねぇだろ！！
Aちゃんは俺が守る！！」

涙が止まらない
泣きたい訳じゃないけど
人前で泣かないって決めてたのに･･･。

「雷の呼吸壱ノ型霹靂一閃」

善逸は、兄の頸を狙いとんだ

が

頸は斬れなかった

「･･･ｯ斬れない･･･？」

「どうしたよォ黄色頭
お前､Aを守るんじゃなかったのかよォ」

「･･･ｯ」

「大丈夫だよ、善逸くん
私はそこまで弱くはないから･･･

久しぶりですね､兄さん。
兄さんや姉さんが居ない間に母さんは鬼に喰われてしまったのですよ
どう責任とってくれるんですか？」

「あんな親､死んでよかったんだよ」

「死んでいい人なんてこの世には居ないんだよ！！

心の呼吸心の支え恋」

･･･