愛を。壱【鬼滅の刃】 (ページ20)

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第拾漆話『蜘蛛』ページ20

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第拾漆話『蜘蛛』

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山に入りしばらく炭治郎や善逸･伊之助が話しているのを聞いていた

すると謎の異臭に覆われ鼻を押さえていた間に炭治郎たちの姿はなく既に死んでいる鬼殺隊の面々が転がっていた

あぁ､今日は月が綺麗だ。なんて死ぬかもしれないのにこんな考えが頭を満たす

「君は誰？
僕達家族の静かな暮らしを､邪魔しないでよ」

と真ん丸な月をバックに少年は言う

「家族？君はここにすんでるの？」

と少年の問いに耳を傾けず彼に質問で返す

「僕が質問してるんだけど…」

「あぁ、ごめんごめん」

と軽く返すと少年は怒ったようで蜘蛛の糸で私を縛りどこかにいってしまった

頭に血が登り少し動くと肉に糸が食い込み血が出ていき貧血になり頭がくらくらしてくる

伊之助、炭治郎、善逸
ごめんね

私、ここで死んじゃうかも･･･

なんて考えていると気を失ってしまったのだろうか視界が暗くなり何も考えられなくなる

「A…A」
私の名を呼ぶ師範

「何で師範がいるの･･･？」

「あなたはまだ死んではダメ。
思い出すのよ貴方が･･･
貴方の母親が貴方に言った言葉を」

すると師範は私の頬に手を置いた

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