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第拾弐話『失っても』 ページ14
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第拾弐話『失っても』
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正直、全てどうでも良くなっていた
師範にもう泣かないと約束したが笑うこともなくなり自分が足手まといになっていることに呆れることしかできない
ご飯が喉を通らなければ鬼に刃を振るうこともできない
今の私は鬼殺隊の恥
何度も死のうと思い自分の腕を傷つけた何度も何度も
でも死ねなかった
ある日、毎晩若い女の人が連れ去られる事件が起きたと聞き急いで駆け付けたが鬼は居なくなっていたが少年と男性と若い女性がいる
少し聞き耳をたてていると耳に入ってきた言葉は「失っても、失っても、生きていくしかないんです」だった
その言葉は私の胸にひどく突き刺さる
何故だかわからない
でも溢れてきたのは何年かぶりの涙と暖かさで・・・。
こんな私でも生きていくしかないんだ、私のせいで死んでしまった人の分生きるしかないんだって思えたんだ
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作者名:きぶつじ x他1人 | 作成日時:2019年12月28日 0時