第拾話『任務』 ページ12
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第拾話『任務』
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彼女はきっと
強くなる。
「A!!!初任務ダ!!南ヘ向カエ!!!ソコデハ夜ナ夜ナ女子供関係無ク殺サレテイル!!!今スグ向カエ!!!」
あぁやだ行きたくない
Aは朝からずっと布団に引きこもり厠にもご飯を食べにも行かなかった
ここでAはふと思い付いた
「体調悪い・・・行かない」
そう、嘘をつく事を。
「嘘ヲツクナ!!!早ク行ケ!!!南南東!!!南南東!!!」
嘘と那鳥にばれ頭をつつかれ回す
それに懲りたAは
「あぁ!わかったよ!いけばいいんでしょ!!」
とやけになり隊服と羽織を着て刀を持ち屋敷を出て行く。
_____「・・・え?ここであってんの?」
Aの前に広がる景色はいくら頑張っても町とは言えないようなそれぐらい酷い
家の木材は腐り果てそこら辺には50センチはある草に落ちかけている看板
至るところからの異臭。
「・・・ね、ねぇ那鳥・・・ここには本当に人は住んでいるの?」
「アァ!"昨日ノ夜マデハ生キテイタ"!」
「じゃあ今は・・・」
「皆、死ンダ」
私は全身から血の気が引くのを感じた
『ここの人達を守れなかった』
そんな悔いばかりが残っていて屋敷に帰り眠りにつこうとしてもあの町のことばかりが頭をよぎる。
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作者名:きぶつじ x他1人 | 作成日時:2019年12月28日 0時