検索窓
今日:4 hit、昨日:4 hit、合計:2,481 hit

_____7 ページ7

数時間の仮眠の中でわたしは、夢を見た。


白馬に乗った王子様がこちらに向かってくる。

王子様の顔ははっきり見えないけれど、外国人のような気品あふれる佇まい。

私の目の前に立ち止まると、王子様は私に跪いて手を差し伸べる。



「僕だけを見て?」




そこでパッと目が覚めた。

それは間違いなく海人くんでも海斗くんでもない、他の誰か。

きっとこんな人と一緒になれたのなら、私は幸せになれるだろうなと

心のどこかで勝手に想像してしまう自分がいた。



現実世界でこんなに素敵な人が現れればいいのに…





海人くんの方を見ると、まだスヤスヤと夢の中。

起こさないようにそっと起き上がり、今度こそ帰る支度をする。

外は少し明るくなって、鳥のさえずりが聴こえている。



「またね、ありがとう」




と置手紙を残し、静かに部屋を出た。



―――――――

_____8→←_____6



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 7.8/10 (4 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
13人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:chimachu | 作成日時:2021年6月25日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。