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数時間の仮眠の中でわたしは、夢を見た。
白馬に乗った王子様がこちらに向かってくる。
王子様の顔ははっきり見えないけれど、外国人のような気品あふれる佇まい。
私の目の前に立ち止まると、王子様は私に跪いて手を差し伸べる。
「僕だけを見て?」
そこでパッと目が覚めた。
それは間違いなく海人くんでも海斗くんでもない、他の誰か。
きっとこんな人と一緒になれたのなら、私は幸せになれるだろうなと
心のどこかで勝手に想像してしまう自分がいた。
現実世界でこんなに素敵な人が現れればいいのに…
海人くんの方を見ると、まだスヤスヤと夢の中。
起こさないようにそっと起き上がり、今度こそ帰る支度をする。
外は少し明るくなって、鳥のさえずりが聴こえている。
「またね、ありがとう」
と置手紙を残し、静かに部屋を出た。
―――――――
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作者名:chimachu | 作成日時:2021年6月25日 17時