今日:7 hit、昨日:4 hit、合計:2,484 hit
小｜中｜大
_____5 ページ5
海「ありがと〜さすがAチョイスは間違いないね」
買ってきたビニール袋の中を覗き込み、そそくさとリビングへ向かう海人くん。
「どしたの？ほら、おいで」
少し眠そうな顔で両手を広げて笑う。
その大きな胸に包まれてしまえば、私の体には海人くんの匂いが染みついていく。
「…会いたかった」
「ん？なんか言った？」
「ううん、なんでもない」
私の首元に顔を埋める海人くんの体温はあったかい。
きっと私の言葉は聞こえていたはずなのにわざと聞こえないふりをして
私の入る隙を与えてくれない。
「A〜、もうここでしよ」
「えっ、せっかくお酒買ってきたのに…ちょっと…」
私の気持ちを誤魔化すように、いつもの行為に身を任せる。
「ん〜Aの匂い〜」
そう言って私の服を器用に脱がしていく。
火照る身体と反対に、ひやりと冷たい床。
海人くんの表情はいつだって余裕があって悔しい。
私の頭の中は、海人くんでいっぱいなのに。
「なに考えてんの？」
「なんでもないよ」
今度は私が誤魔化すように海人くんの頭の後ろに手を伸ばして顔を寄せ、キスをした。
「A、好きだよ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 13人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：chimachu | 作成日時：2021年6月25日 17時
