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海人の満足いくまで抱かれたころには、濡れた髪も乾ききっていた。



海「泊まっていって良いよね?」

ダメ、とは言わせないその空気に弱い。


「シャワー浴びてきて良いよ」




ドライヤーで少し髪を乾かしながら今日の海斗の言葉を思い出す。


“Aのこと大切に思ってる”


一緒にいる時間が長いから、海斗がどんな風に思ってこう言ってくれたのか、

痛いほどわかる。


それなのにわたしはまた、こうして振り回されてばっかり…




自己嫌悪と一日の疲れがどっと押し寄せ、

吸い込まれるようにベッドに沈んだ。

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作者名:chimachu | 作成日時:2021年6月25日 17時

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