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倉「Aはさ、もっと自分の意志を持てよ!」

「ちょ…声大きいって」

倉「あ、ごめんつい…」



オシャレなカフェのテラスでレモネードとサンドイッチを頬張りながら、

私の話に意見を述べる彼は、松倉海斗。


高校からの友人でなんでも気兼ねなく話せる、唯一の男友達だ。



「でも、ありがとう海斗」

倉「俺はもう…Aが悲しむ顔見たくないんだよ」

「かいとぉぉぉ大人になったね…よしよし…」

倉「おい子ども扱いすんなよ〜」



海斗はいつも私が落ち込んだり悩んだりしたとき、

傍で話を聞いてくれて、時には喝を入れてくれる。

そして最後には必ず、笑顔にしてくれる。



倉「あっそうだ、今度の土曜空いてる?行きたいとこあんだけど」

「空いてるよ、どこどこ?」

倉「それは当日のお楽しみ〜」

「え〜なにそれ〜ねぇてかもうこれ食べないならちょうだいっ」

倉「おい!まだ食べてんのに!」

「残念でした〜〜」




海斗の前では自分らしくいられる。

凄く心地よくて落ち着く。


最近少し疲れていたから、丁度いい気分転換だろうと次の土曜が楽しみになった。




―――――――

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作者名:chimachu | 作成日時:2021年6月25日 17時

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