７話 ページ9
蛍丸視点
主さんの部屋に着くと秋田がまず行って確認をしてきた。
秋田「主君と他の刀剣さんたちの気配がないからいないですね。」
蛍丸「じゃあ、絶好のチャンスだね。」
秋田と静かに部屋へ入る。
蛍丸「うわ、また増えてる・・・」
部屋の中は整理したばかりの山積みになった資料ばかりだった。
秋田「主君は速く出世するから資料が溜まりやすいんですよね。」
蛍丸「長谷部も歌仙も大変だよね。」
秋田「いち兄も手伝っているそうですけど；；；」
兎に角、今は隠れる場所を探さなきゃ。
どこが良いかなと考えていると何か良い匂いがしてきた。
蛍丸「クンクン・・・良い匂いがする。」
秋田「本当です！・・・この匂いは、お菓子ですかね？」
この前、台所で燭台切光忠と歌仙が主さんから洋菓子の作り方を教えてもらった時の匂いと似ている！
匂いがする方向は・・・
もう一つの襖だった。
確か、ここは開けちゃダメな場所だ。
でも、匂いが気になる！
秋田と思い切って開けるとそこには、
二人「！？」
人形や枕が沢山ある可愛い感じのお部屋だった。
そして、台所らしき場所には・・・
ふわふわの服を着た女の子がいた。
二人「・・・。」
？「・・・。」
驚きすぎて固まっているといつのまにか女の子が洋菓子を持ってきた。
？「・・・あーん。」
秋田「？あーん・・・むぐっ！？」
女の子は手に持っていた洋菓子の一つを秋田の口に入れた。
秋田「！？・・・美味しい！」(キラキラ
秋田の目がキラキラしながら女の子を見た。
女の子は俺を見てもう一つ洋菓子を持った。
？「あーん。」
蛍丸「あーん。・・・！」
サクサクしていて美味しい！
？「・・・マカロン、にゃ。」(微笑み
女の子が嬉しそうに笑うとこっちも嬉しくなって口元が緩んでしまう。
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作者名：うさP | 作成日時：2019年3月25日 1時
