２７話 ページ29
凜華視点
みんなが集まるとテーブルの上に並べられているプリンを見て目をキラキラさせたり興味深そうに見たりしている。
貴方「頑張って作った。どうぞ。」
一部「いただきまーす！」
みんなが一斉にプリンを食べると「美味しい。」や「絶品だな！」などの声が上がる。
歌仙「これはきな粉と黒蜜だね。」
一期「普通のプリンと味が違いますね？」
貴方「卵と牛乳は使ってないよ。豆乳を使った。体にいいよ。」
燭台切「へ〜！豆乳か〜！」
後でレシピを渡してあげよ。
和泉守「冷たいから温かいお茶に合うな！」
鶴丸「甘さも丁度いいな！」
嬉しそうに食べてくれている・・・嬉しい。
獅子王「凜華って何でもできるんだな！乗馬とか流鏑馬をやってたんだろ！」
長曽祢「ほう！意外だな？」
意外ってどうゆう意味やねん←
御黒「それだけじゃねーぞ。武術や体術もできるし華道や茶道、琴、三味線など色んな習い事をしていたから何でもできるぞ。」
五虎退「ほえ〜！凄いです〜！」
御黒「剣道の大会も全国で３位だったな。体術も全国大会に何回も出てるし。」
日本号「見た目の割に凄いことするな！」
どういう意味よ←
貴方「当たり前。私は椿原の人間として宿命で御黒の家を守らないといけないの。」
薬研「宿命？」
貴方「椿原は古来から御影の一族に仕えてきた。守るための護身術は勿論、陰陽師としての英才教育も受けないといけない。」
石切丸「陰陽術が使えたりしてるからまさかとは思ったけど君も陰陽師なんだ。」
貴方「うん。それで裏部署にスカウトされた。」
御黒「椿原家は御影家に仕える家だけど俺の爺さんと先祖の殆どが椿原家出身だから遠い親戚だし。それに俺の家族は椿原家のみんなのことを家族だって思ってるぞ。」
御黒が頭をよしよししてくれた。
でもね、私が御黒のために頑張るのは・・・
御影の一族と椿原のみんなに返せないほどの恩を命を懸けても返したいからだよ。
独りぼっちの私を『家族』として迎えてくれた、みんなのために。
翌日の朝に内番のボードを見ると厨房係の隣におやつ係と書かれた札の下に私の名前の札がかけられていた。
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作者名：うさP | 作成日時：2019年3月25日 1時
