【ツルネ】ままならない先輩・番外編【二階堂永亮】【辻峰】 (ページ14)

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もし不破の先輩だったら小学生編ページ14

※先輩が二階堂じゃなく不破の先輩だったIF
※不破の過去など捏造多め

【設定】

・不破とは小学生の時に知り合い、ときどき会う仲に。中学の弓道部で再会。
・先輩は小3のとき引っ越してきた。以前は琴葉市に住んでいた。
・ぐいぐいくる不破にねだられてお互い名前呼び。先輩はよく不破家に入り浸っている。
・二階堂は叔父さんから先輩の話を聞いており憧れていた。先輩に関しては不破とバチバチしている。

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【不破視点】

友達といつも遊んでる公園に、変なやつがいた。

そいつは見たことのない女子で、なんかすげー長い棒みたいなのを持っている。

「ねえ、それなに？」

「これ？弓だよ」

「弓……キュードーってやつ？」

「うん」

ベンチに座ってぼーっとしていたそいつに話しかけてみたら、意外とふつうに返された。

ていうか、この人上級生っぽいな。学校の友達なんかとはふいんきがちがう。なんていうか、女の子って感じだ。

「その服も弓道のやつ？」

「そうだよ。ハカマ」

「へえ……。あのさ、おま――えっと、名前何ていうの！おれは不破晃士郎」

「AA。……ふわ？」

おれの名字を聞いて首を傾げたAさんに、地面に枝で漢字を書いて見せた。

「こうしろうは？」

「！」

なんだ今の。Aさんに名前を呼ばれたら心臓のあたりがぎゅっとなった。

ごまかすように下を向いて、また地面に名前の文字を書く。

「へー。かっこいいね」

Aさんはちょっと笑った。うわ、かわいい……。