誰よりキミが好きだから (ページ10)

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如「ごめんね、手伝わせて」

「いえいえ」

しめから、今度あるオープンキャンパスの準備を手伝って欲しいて頼まれてここ数日学生会室に通っていた。

頼んできたしめはしばらく学校に来てないみたいだけど。

如「ほんとにめっちゃ助かった！ありがとうね」

「私で良ければいつでも」

如「ほんと？またお願いしちゃうかも。あ、お礼何がいい？」

「え？そんな気使わないでください」

如「だめだめ。Aちゃんの大事な時間頂いたからさ」

「……んー……あ、映画、」

如「映画？」

「如恵留くん海外文学好きなんですよね？」

如「うん。あ、待って、昨日からだよね？」

「はい、」

ずっと好きな作品が映画化されたのが昨日公開したけど周りに共通の話出来る人いないから、一人で行こうとしてた。

如「行こ！俺も観ようと思っててさ」

「ほんとですか？」

如「うん！いつにしよっか、」

駅までの道のりで日時を決めて、お互いの好きな本とか作家の話で盛り上がる。

大学入ってここまで深く話せる人に出会えた喜びでつい興奮してしまって、気づいたら私ばっかりが喋ってた。

「すみません、喋りすぎました、」

如「ううん。楽しいよ。それに、Aちゃんの目めっちゃキラキラしてて可愛かった」

目を細めて笑う如恵留くんは私の頭を撫でた。

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