誰よりキミが好きだから (ページ8)

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昨日の夜、海人から『明日飯行こー。海斗も一緒！』て連絡来て急に決まった今日の集まり。

駅に着くと壁に寄りかかって楽しそうに喋る２人。

海人とちゃかの背中越しに目が合って、ちゃかも振り返る。

「ごめん、お待たせ」

宮「全然」

中「あれ、何か変わってんじゃん。あ、髪か。染めた？いいじゃん」

そう言って海人は私の髪を優しく触る。

昔、海人が後ろの席のとき、よく髪で遊ばれて最初は嫌だったけど『俺お前の髪好きなんだよね』て言われて以来、触られるたびに何か変に意識してまう。

海人が好きなのは“私”じゃなくて、“私の髪”なのに(苦笑)

きっと海人にとっては女子の髪を触ることなんか特別な行為じゃないんだろうな、、、

中「海斗もそろそろ彼女作れよなー」

宮「うるせえよ(笑)」

どういう流れでこの話になってるのかわからないけどとりあえず目の前の焼き鳥を口に運ぶ。

中「俺が紹介しようか？」

宮「いいって(笑)」

中「あ、こないだの食堂の子は？可愛かったし。大人しめで海斗好きそうじゃん」

宮「え？ああ、何かいたね」

ちゃかって大人しめの子好きなんだ。

初めて聞いたかも。

中「先週？ぐらいにさ、海斗と食堂で待ち合わせしてたのね。俺授業終わって食堂行ったら海斗が知らない女の子と喋ってて、聞いたら海斗その子にジュース奢ってあげたんだって」

「へぇー」

宮「そんな大したことねぇだろ(笑)100円出しただけだし、」

そう言いながらも少し照れ臭そうに鼻をかくちゃかを少し可愛いなと思う。

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