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授業が終わって教室を出ると、松田くんがいた。
元「お疲れ様っす」
「お疲れ、て何してんの?」
元「Aさん待ってました」
「私?」
元「はい。今から俺と遊びません?」
「は?」
元「クーポン持ってるんで」
自慢気に見せられたのは最近近くに出来たゲームセンター、ていうかカラオケとかボーリングとか色々出来るところのクーポン。
ーーー“バコーーーン!”
私の後ろでピンが倒れる音がする。
画面を見るとスペア表記。
元「Aさん上手くね?!」
「結構好きなんだよね」
高校の時、よく海人とゲーセン行ったもん。
ボーリングもバッティングセンターもカラオケも。
楽しかったな。
元「やった!ストライク!!」
「おー、凄い。松田くんも上手いじゃん」
元「げ!ん!た!」
「あ、ごめん。元太、」
元「そう(^^)」
“ 松田くん ”と言うたびに、修正される。
『どっちでもいいじゃん』て言ったら『よくない!』て怒られた。
元太はイマドキイケイケ男子なことには変わりないけど、苦手ではないかも、とこの数時間で思った。
人に懐くのが上手いんだろうなあ。
元「Aさん、このゲーム俺が勝ったら今度デートして下さいね」
「受けて立つ」
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作者名:真央 | 作成日時:2020年5月21日 17時