誰よりキミが好きだから (ページ12)

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「失礼します、ビール４つお持ちしましたー」

？「ありがとうござ……A？」

顔を上げた先には閑也くん。

閑「やっぱり。ここで働いてるんだ」

「はい、」

閑「いっぱい頼むわ」

「ありがとうございます(笑)」

宣言通り、閑也くん達は沢山頼んでくれた上に、残さずテーブルも綺麗にしてくれて帰った。

上がり時間になって、裏口から出るとガードレールに腰かけた閑也くんがいた。

私に気づいた閑也くんが顔を上げて『お疲れ』と声をかけてくれる。

「お疲れ様です…待っててくれたんですか？」

閑「うん。はい、て甘いの大丈夫？」

閑也くんがくれたのはアイスココア。

うわあ、めっちゃ嬉しい……

バイト始めたばかりの頃、よく飲んでたなあ。

閑「好き？」

「はい！……あ、ごめんなさい。大きい声出して、」

私の返事に少しビックリした閑也くんから一歩離れる。

閑「ううん(笑)喜んでくれてよかった」

閑也くんと一緒に来ていたのは閑也くんのバスケサークル仲間らしく、今までも何回か来たことあったらしい。

「また来てください」

閑「うん、絶対行く。またうるさいと思うけど、」

「全然大丈夫です(笑)」

閑「ありがと(笑)あとさ、タメ口でいいよ。しめみたいに」

「でも、」

閑「俺Aともっと仲良くなりたいし」

『ね？』て優しく言われて、首を縦に振ると閑也くんは満足気に笑った。

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