ジュニア保育園 トラビス組 2

4 ページ28

.








まちゅ「…っ、やらっ、ぱぱっ、」






お父さんの後ろに隠れて教室に入らないのはまちゅ。


時々しかこない安井先生に
どうやら人見知りしているようだ。






安井先生「困ったなー；」


「海斗、パパもう行かないと、」


まちゅ「…ﾋｯｸ…うわぁぁんっ！泣」






パパがいるからなのか、珍しく声を出して泣く。


パパも安井先生も慣れてないから
二人でアタフタしちゃって傍から見ると何とも滑稽。






元太「ありぇ？えんえんちてる！」


安井先生「あ、元太、おはようございます！」


「おはようございます、今日のえる先生は？」






不思議そうに元太のお母さんがそう聞くから
同じようにお休みと伝えると、

心配そうな声を出す。






元太「…まちゅ、えんえんやらよぉ、」


まちゅ「…ｸﾞｽｯ…」


元太「んー、よいちょ、よいちょ、」





しゃがんでその場を動こうとしないまちゅの手を
可愛い掛け声をしながら引っ張る元太。


微笑ましい光景に大人達はほっこりとする。







元太「あ！ぶーぶーちよー！」


まちゅ「…ぁ、げん、まって、」


安井先生「お父さん！今のうちです、笑」





車のおもちゃを見つけた元太は
それまで引っ張っていたまちゅの手を急に離した。

それに気を取られたまちゅはそのまま
元太とおもちゃスペースへ


そこはベテラン安井先生。

今がチャンス！とまちゅのお父さんの背中を押す。






結局、まちゅはお迎えに来るまで気づかなかったようだ。






.

続く  (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう

←3

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す