こっち見て！ DREAM様！

「聞いてください。」 ページ7

MAREくんは一息置くと、ゆっくり、一言を噛みしめるように言った。



ｽﾜﾒｱ「僕、あなたに怪我してほしくないんです。」


「え？ 大丈夫だよ、だって……」


ｽﾜﾒｱ「ごめんなさい、今だけ、静かに聞いてくれますか？」


「あ、うん……。」


ｽﾜﾒｱ「……ありがとうございます。」

ｽﾜﾒｱ「……怪我してほしくないんですよ。しかも、叶わない恋のためだけに。」


「！」


ｽﾜﾒｱ「Aさんが知ってるかどうかわかりませんが、兄貴はもうまともな愛し方を忘れちゃったんです。」

ｽﾜﾒｱ「……もう、やめませんか。」



MAREくんの瞳が揺らぐ。


きっと、死刑宣告でもしているような気持ちなんじゃないだろうか？

私がこれで、恋を諦めてしまうとでも思っているんじゃないだろうか。



＿＿そんなわけ、ないのにね？



「……でもね、それでも好きだよ。」


ｽﾜﾒｱ「……え？」


「それでもDREAM様が好きだよ。」



MAREくんの瞳が、今度は少し見開かれた。

動揺でもしているのかな。



私は続ける。



「歪んだ愛し方でも、そもそもこっちを見てくれなくても。そうだとしても、これまでも、これからも、ずっと好きだよ。」


ｽﾜﾒｱ「……なんで……。」



「理由はわからないけど……。……それが、恋ってもんでしょ。」



………私今めっちゃかっこいいこと言った！












＿＿＿＿









？「……珍しいですね、センパイ。ただのニンゲンを手近なところに預けるなんて判断を取るなんて。」


？「あたまでも打ったんじゃないの？」


？「……お前じゃないしそれはないだろ。」


？「はあ！？」



？「……うるさいな。」

？「理由なんてただの気まぐれに決まっているだろう。それにあのニンゲン……」







＿＿うまくやれば害鳥避けに使えそうだ。

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