こっち見て！ DREAM様！

次はどうしようか ページ3

そっと自室に入る。

机の上には、昨日使ったカッターが置いてあった。


怪我をするといけないので、刃をしまってペン立てに入れる。



「あーあ、次はどうしたらこっち見てくれるかな〜。」



実は昨日、さっきのカッターで傷をつけDREAM様に「怪我しちゃいました！」と突撃したのだが、やっぱり「誰だお前。」と言われて撃沈してしまったのだ。

そもそも彼は目が見えなかったので当然っちゃ当然だ。


ちなみに傷だが、持ち前の頑丈さで自然治癒した。

MAREくんはDREAM様に治してもらったのかと思っていたが、そもそもDREAM様は私のことを認知していないので無理である。



「でも、昔から怪我の治りが早いって言われてるからなあ。」


「……ん？」



そこで、私は気付いた。



＿＿それなら、多少無茶しても大丈夫なんじゃない？ ってね。



「ダメだったとしてもお見舞いにDREAM様来てくれるかも！」



そうと決まれば善は急げ。私は急遽携帯電話をインターネットに繋いだ。



＿＿


危険な場所 [検索]



「登ると二度と戻れない？ イビト山を調査して……」


「元墓地を再利用した工事現場で事故発生。心霊……」


「高速道路開通。しかし事故多発でとても危険な……」


＿＿



「……そうか、車。」



車にはねられてみようか。

いやでも、それは運転手さんに迷惑がかかるから……。



「じゃあ、ヤンキーにでも絡みに行く？」



正直それしか思いつかない。


携帯電話のメモアプリに「ヤンキー 絡む」とだけ打ち込んだ。



時計を見ればもう３時だ。

私は慌てて布団をかぶって寝ることにした。

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