こっち見て！ DREAM様！

して、害鳥避けとは？ ページ14

NIGHTMAREさんが私以外の人(？)を追い出して、私はNIGHTMAREさんに問いかける。



「ところで……なんの話でしたっけ。」


ﾒｱ「記憶力小筆(ink)か？ 害鳥避けだよ。」


「ああそうそう！」



そういえばそんな話をしていた。

害鳥……とは、NIGHTMAREさんのことだしやっぱりDREAM様のことだろうか？

でも＿＿



「私そんな……DREAM様にも興味持たれてないし、NIGHTMAREさんのお役に立てるとは到底……」


ﾒｱ「できるさ。お前には”力”がある。」


「わ、私全然強くないですよ？」


ﾒｱ「強さだけが”力”じゃないさ。」


「？」



どういうことだろう？




ﾒｱ「例えばだが。」


「はい」



考え込む私を見かねたのか、NIGHTMAREさんは説明してくれるみたいだ。



ﾒｱ「空を飛ぶ能力があったとする。それは、「能力」と書くだけあって力の１つだろう？」

ﾒｱ「でも相手に直接攻撃できるかと言われるとどうだ。空を飛んで相手の後ろに回り込むことはできても、空を飛んだからと言って相手が吹っ飛ぶわけじゃないだろ？」


「……つ、つまり？」


ﾒｱ「お前にはそういう類の能力があるってこった。」


「え、そ、そんな……そんなもの持ってないですけど。」



能力。

私はそんなもの持っていないのに。


私の能力と言えば、



「ただ怪我の治りが早いだけ＿＿」


ﾒｱ「それだ。」


「え？」



思わずNIGHTMAREさんを見つめ返してしまう。

怪我の治りが早いなんてよくあることで、能力なんて大げさすぎる。



ﾒｱ「お前は怪我の治りが人より早い。それも尋常じゃないくらい。」


「？」


ﾒｱ「何故そんなにも早いのか、理由を考えたことすらなかったのか？」

ﾒｱ「だとしたらとんだ大馬鹿だ。」



ひ、ひどい。
このひとが好きだっていうDREAM様……もしかしてドM？



ﾒｱ「お前は”治癒能力”を持ってるんだよ。」


「だから怪我の治りが早い＿＿って？」


ﾒｱ「そう。理解が早くて助かる。」




でもそんな能力が、害鳥避け＿＿もといNIGHTMAREさんからDREAM様を遠ざける作戦に、なんの役に立つのだろう？


そんな私の考えを見透かしたように＿＿というか、ほんとに見透かされてるのかもしれない。感情読めるし＿＿、NIGHTMAREさんは笑った。



ﾒｱ「あいつは戦闘狂だ。戦いが好きだ。」

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