気を惹きたくて ページ2
スワメア「……あんなやつ、やめとけばいいのに。」
「でも、すてきな人ですよ。兄弟ならわかるでしょ?」
スワメア「良いところがないとは、言いませんけど。」
あのあと私はMAREくんに連れられてお家へ送られていた。
MAREくんの説得をのらりくらりと避わしていると、「それに!」とMAREくんに左腕の袖を捲られた。
さっきまで掴まれていたところだ。
スワメア「それに、そんなやつのために自分の体を傷つける必要なんて、……え?」
「?」
スワメア「あ、あれ……?」
叫んだ後、MAREくんは拍子抜けしたような顔をする。
MAREくんはまるで信じられないものを見たような雰囲気だ。失礼なやつ。
スワメア「どうして、Aさん、昨日あいつの……兄貴の気を惹こうと自分の腕を切って……」
「どうしたの?」
スワメア「……ああ、わかった。兄貴とかそこらへんの方にに治してもらったんですよね?」
「うん?」
スワメア「やっぱり、……ああびっくりした! 驚かせないでくださいよ。」
「? ごめんなさーい。」
なるほど、MAREくんは私の手首に傷が無いことを疑問に思ったようだ。
そりゃ昨日つけた傷がなかったらびっくりする。
でも私はタフだから意外と大丈夫なのだ。
「もう、MAREくんってば心配性。」
スワメア「ご、ごめんなさい。」
スワメア「で、でも__友達、なんだから当たり前ですよ!」
「ああ、うん?」
なんだか必死だ。
よくわからないからうなずいておいたけど。
スワメア「ほら、着きましたよ。」
「ほんとだ、ありがとう。」
気付いたら家についていたみたいだ。
MAREくんはやっと私の腕を離してくれた。まったく、本当に心配性なんだから。
玄関を開けようとする。
スワメア「……あ、あの。」
その前に、MAREくんに声をかけられる。
私は振り向いた。
「なに?」
スワメア「………えっと。」
スワメア「やっぱり、僕じゃ__」
「?」
スワメア「……ううん、なんでもないです。それより兄貴はやめときましょうよ。」
MAREくんは諦めたように首を振る。
なにを言おうとしたのかはよくわからないけど、やっぱりMAREくんってば口を開けば「兄貴はやめて」だ。
そのたびに私は何度も答える。いつもと変わらない答えを。
「……MAREくんそればっかり! 私はDREAM様が好きなの。」
スワメア「そうですか?」
「そうなの、またね!」
スワメア「……はい、また。」
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maria - あいしてる・・・・DSインクさま・・・なのでふんでください。見下してください。おねがいします。ドリーム様が好きなとことかも愛してます←変態。変質者。 (2022年12月14日 23時) (レス) @page21 id: 2d8c9edfbf (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - mariaさん» DS!INKくん、結構夢主ちゃんと関わりが深くなる”予定”なので楽しみにしててくださいね!() 本家DREAMくんとも会わせる予定なので、それはその時が来てからのおたのしみです〜 (2022年12月14日 8時) (レス) id: 5692a141a2 (このIDを非表示/違反報告)
maria - どりーむいんくだぁ・・・早く見たいあいしてるっそれと夢主DSもOKなら本家のドリームの場合どうなるんだろう (2022年12月14日 5時) (レス) @page20 id: 2d8c9edfbf (このIDを非表示/違反報告)
これはお咲さん - いや、きっと私達がたとえばメアさんとクロスが同時に好きになってしまった〜みたいなあの現象よ、きっとそうよ (2022年12月7日 7時) (レス) id: 3b1cb8dcad (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 夜叉さん» さあ、それははてさて一体どうなんでしょうね?夢主ちゃんにはどうか一途でいてほしいものです〜() (2022年12月6日 21時) (レス) id: 5692a141a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2022年10月31日 14時