犬、犬を拾う【kn】

6　おともだちつー ページ7

次の日は、いつもどおりやった。



kn(まじ、昨日はなんやったんや……)


まさに反抗期のような素振りを見せられた。

ソファーに腰を掛け、俺の膝の上にいるハルを撫でながらテレビを見る。

これはいつもと同じスタイル。






テレビをぼけーっと見てると、机の上にあったスマホから音が鳴る。


kn(あ？誰や)


スマホを手に取ると、そこにはトントンからRINEで『今からお前んち行ってええ？』と来ていた。


……いつもなら『ええで』と返すが、今はハルがおるからなぁ。

無駄に怖がらせたく無いし、それにあの時のシャオロンみたいに妙に懐かれても俺が困る。


……すまんなトントン。

お前に罪は無いんや。


心の中で謝罪しながら『今日は無理やで』と送る。



しかし、送った瞬間に家のチャイムが鳴った。



……はは、まさかな。

トントンやで？

トントンはシャオロンとかゾムとかショッピ君みたいやない優しい心の持ち主やで？

大天使やで？


これはきっと、宅配などだろう。

重い腰を上げる。


kn「あ、ハルー！おすわりっ！！」

「ワンッ！！」

ハルはソファーの上でおすわりをした。

kn「よし、えらいなぁ。プロか！？」

kn「取り上げず、ちょお待っ__」





sha「おいシッマー、出るの遅いで？」

zm「せっかくピザ買っといたのによー」

shp「チワワがチワワ飼ったんですってね？
見せてください。」




……トントン、お前はDT(大天使)やったな……。



kn「いや、せめて来るんやったら連絡入れんかいッ！！！」







tn「お前が用事断るなんて珍しいなぁ。折角今日は俺から来てやったのに……って、シャオロン達も来てたんか。」

玄関にシャオロン、ゾム、ショッピが立ち、その後ろにトントンも来た。


……トントン？
お前には連絡したよな……？


肩を落とした俺の横をハルが通って行った。

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