・ ページ4
sha「なあなあ、俺らも付いてってええ？」
kn「駄目に決まっとるやろ。」
どうやらシャオロンはハルのことを気に入ったらしい。
sha「ええやんけ別に！な、大センセ？」
ut「まー、別にヒマやからええけど」
kn「やからハルが怖がるやろッ！！」
sha「……ハル？」
あ、やべぇ。
気づいた頃には遅かった。
sha「ハルっていうんか！かわええなぁ！よろしくなぁ！！」
シャオロンはハルの頭を撫でた。
ハルは嬉しそうにシャオロンに擦り寄る。
ut「シッマより懐いとるやんけ！」
大先生が笑いながら俺を指差した。
今すぐシャオロンからハルを引っ剥がしたいと思うが、ハルはハルでシャオロンを気に入っている。
やから、今引き剥がすと俺が嫌われるんちゃう……？
不安が頭を過ぎる。
kn「……はぁぁぁ、しゃーないな。勝手に着いてこいよ。」
sha「よっしゃ！ほな、行こかハル！！」
ハルはキャンキャン吠えた。
その声を聞くと何故か笑顔になる。
sha「なあなあ、あそこで遊ぼうや！」
シャオロンがゆび指したところは、広めの公園やった。
ut「おー、良さげやな。」
kn「ハル、行くか？」
尋ねるとハルはしっぽを振った。
……おまえ、かわええ事するやんけ！！
kn「よっしゃ、行くで！！」
sha「急に気合い入るやんけ」
ut「せやな」
俺たちは軽い足取りで公園に足を踏み入れた。
ut「元気やなぁ。」
sha「ほら大先生も！ 年かよ！！」
ut「同い年やろ！」
遠くの方でベンチに座っていた大先生をシャオロンが叩く。
まあ、こんなええ年したおっさんが公園で犬と駆け回るのもシュールやけどな。
ハルの様子を伺うと、まだまだ遊びたいと言ってるようだ。
kn「……体力おばけやなぁ」
少し疲れたな。
芝生の上に座る。
頬と髪の毛を撫でる風が心地良い。
自然の有り難みに感動しとると、ハルの声が近づく。
kn「なんや？」
ハルの声の聞こえる方に視線を向ける。
そこは俺の膝の上やった。
「ワンッ！！」
しっぽを振りながら目をにこやかに細めるハル。
何言っとるのかは分からんけど、心が温まったような、気がした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 549人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
キーナコチモ(プロフ) - 魔夜さん» コメありがとうございます！そう言って貰えて嬉しいです！ (2021年7月14日 17時) (
レス) id: 0743c30b41 (このIDを非表示/違反報告)
魔夜(プロフ) - コメント失礼します、めっっっさ癒される…！！ありがとうございます (2021年6月29日 19時) (レス) id: 32b652fdb6 (このIDを非表示/違反報告)
あんこお - 愛さん» 読んで頂きありがとうございます！ぜひやりましょ！ (2021年5月3日 10時) (レス) id: 33306f1976 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - プロセカ僕もしたいﾅｰ誰か一緒にやってくれないカナー|･ω･*)ﾁﾗ (2021年5月1日 21時) (レス) id: 96009e0c9c (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅ｨ(プロフ) - あんこおさん» おぉ、嬉しいっす！ (2021年3月19日 23時) (レス) id: 747d5d9f6d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：キーナコチモ | 作成日時：2021年2月21日 13時
