7 ごしゅじん ページ11
kn「……ふぁあああぁぁ……。」
ふと目を覚ますと、俺はソファーの上で寝ていたままだったようだ。
……ん?
何か知らんけど温もりを感じた。
それは、俺の左腕に感じる。
(ハルも寝とるんか……?)
左に視線をやると、
kn「うわぁっ!!!?」
少女が俺の左腕にしがみつきながら寝ていた。
年齢は小学生ぐらいで、ブランケットを被っているが恐らく裸だろう。
髪の毛はつつやかで毎日丁寧に洗っていたと思われ、ハルに似ていた。
思わず上体を起こし、そっと俺の左腕から剥がす。
……え、俺誘拐なんてしたか?
俺、子供おらんよな……?
大先生の隠し子?
いや、こんなに可愛くないやろ。
……もしかしたら。
俺は少女の髪色を目にやる。
そのまま立ち上がり、「ハル!!」と声をあげながら部屋中を探した。
しかし、いない。
……てことは。
kn「……お前、ハルか?」
「……。」
寝ているようで、反応はしない。
俺は軽く少女の体を揺すった。
「……ん?」
すると、少女はうっすらと目をあける。
俺を暫くみていると、ぱあぁぁっと向日葵のような笑顔を向けた。
そのまま、
「ご主人っ!!」
kn「おわっ!??」
と言いながら抱きついてきた。
裸のまま抱きつかれているので、なんか変な感じがする。
……やっぱり、こいつハルやったか。
kn「ちょ、落ち着け!ま、まず一旦服着よか!?」
「……ふく?…………あ、これ?」
と首を傾げ、ハルは俺の服をちょこんと引っ張る。
……いちいち可愛ええなッ!
kn「そ、それやそれ。」
「……でも、ハルそれもってないよ?」
kn「あっ……。……じゃ、ちょお待ってろ。」
そう言うとハルは「待つ」という言葉に反応し、笑顔になってからちょこんと座った。
俺は自室に戻りテキトーにTシャツを引っ張り出した。
kn「ほら、これ着とけ!」
「……きる?」
ハルは俺に持たされたTシャツを胸の前に出す。
……そうか、もしかしたら着方わからんか…。
kn「えー、まずバンザイして!」
そう言いながらジェスチャー等で服の着せ方を教えた。
暫くすると、服の着方を覚えたのか、何とかTシャツを着ることができた。
ハルは小さいから俺のTシャツがワンピースみたいになっとる。
kn「んで、説明してもらうで?」
「……うん。」
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キーナコチモ(プロフ) - 魔夜さん» コメありがとうございます!そう言って貰えて嬉しいです! (2021年7月14日 17時) (レス) id: 0743c30b41 (このIDを非表示/違反報告)
魔夜(プロフ) - コメント失礼します、めっっっさ癒される…!!ありがとうございます (2021年6月29日 19時) (レス) id: 32b652fdb6 (このIDを非表示/違反報告)
あんこお - 愛さん» 読んで頂きありがとうございます!ぜひやりましょ! (2021年5月3日 10時) (レス) id: 33306f1976 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - プロセカ僕もしたいナー誰か一緒にやってくれないカナー|・ω・*)チラ (2021年5月1日 21時) (レス) id: 96009e0c9c (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅ィ(プロフ) - あんこおさん» おぉ、嬉しいっす! (2021年3月19日 23時) (レス) id: 747d5d9f6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キーナコチモ | 作成日時:2021年2月21日 13時