ちっちゃい彼らは今日もかわいい。

15話　色恋沙汰は分からない？ ページ23

『………』

ライブ「………？」

エビル「おい、えらく静かじゃねーか？(小声)」

ライブ「だよね、どうしたんだろう…(小声)」

　 「…ねぇ、Aちゃん。どうしたの？」

『あ、ライブ…』

『……実は…』

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〜学校にて〜

『おはよー、ゆりちゃん、すみれちゃん！』

ゆり「あっ、Aちゃん！おはよう。」

すみれ「おはよ、今日も元気だねぇ！」

『えへへ〜。』

ゆりちゃんとすみれちゃんは、私の友達。

二人とも花の名前がついててね、名劣りしないくらい美人さんなの！

ゆりちゃんは、おっとりした優しい子。ゆるくウェーブがかかった髪がかわいい。

すみれちゃんは、リーダーシップのある元気な子。高い位置で結んだポニーテールがかっこいい！

『こんな美人さんたちと友達なんて嬉しいや♪』

すみれ「なーに言ってんの！Aもかわいいよ☆」

『イケメンだぁ…』

ゆり「ふふっ…。」

こんなに仲良しな私たち三人だったんだけど…。



『…あれっ、あそこにいるのってゆりちゃんと…勇輝先輩？』

3年生の勇輝先輩は、この学校のアイドル的存在。

ほら、よく少女マンガで主人公とぶつかる人(違)。

大抵の人がこの先輩のことが好きらしい。

…え、私？ 別に興味ないよ。

推しに勝るものはないわ…☆

……それにしても、あれは一体なんだい？

あ、あれか。ゆりちゃんは生徒会書記で、勇輝先輩は生徒会長だし、打ち合わせかな。

そう思って、スルーした。


…が。


ゆり「Aちゃん、ちょっとこっち来て〜？」

『ん〜？どしたの、ゆりちゃん。』

ゆり「えっと、ね…」








　 「勇輝先輩に、告白、されたの…！」



『…………what?』


まさかの、色恋沙汰だった。


『っ…おめでとうっ！！！！』

そう、ゆりちゃんは勇輝先輩のことが好きなのだ！

『良かったねぇ、良かったねぇ…！(涙)』

ゆり「ちょっ、大げさだよ〜(笑)」

　 「…でも、誰にも言ったらダメだよ？」

『？なんで？』

ゆり「ほら、勇輝先輩ってすごくモテるじゃん。」

　 「その人たちに何か言われたら嫌だし…」

『オッケー、内緒ね！』

ゆり「あっ、でも、すみれちゃんならいいかも。」

『そーだね。恋愛興味ない、って言ってたし。』

『きっと喜んでくれるよ〜。』

二人で笑いながら、帰る時間を心待ちにしていた。

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