ちっちゃい彼らは今日もかわいい。

９話　夜中 ページ13

母「A、もう寝なさい。」

『はぁい、おやすみ。ママ、パパ。』

父「 (…おやすみ)」



『ライブ、エビル。そろそろ寝ようか。』

ライブ「はーい、分かった。」

エビル「…」

二人のベッド(パパがソッコーで作った)に、布団やら枕やら(ママがさっき縫った)を置く。
　
ライブ(え？このクオリティーをこの短時間で？)

　 (Aちゃんの家族って…器用だな…)

エビル「…なかなか上手いんじゃねーの？」

ライブ「上から目線やめろ。」

『おーい？ 寝るよー？』

ライブ&エビル「「はーい。」」




『おやすみ。』

電気を消すと、辺りは真っ暗に。

私も、もぞもぞと布団にもぐった。



















…が。





………………………寝れない………！！








しょうがないよね、だって。

推しだよ？

隣で推しが寝てるんだよ？？

眠れないよ。


どーしよ。

ﾊﾊｯ、ｱｼﾀ ﾁｺｸ ｶｸﾃｲﾀﾞ-…


仕方ないから、推しの方でも見とくか。


…かわいいなぁ。

一人すやすやと眠ってるライブ。

やっぱ大人ですよね、大二くんは。



…ん？



あら？？





……あっれれー、おっかしいなー(棒)。




『エビルはどこへ！？！？ (超小声) 』


よく見ると、ドアが開いてる。

…夜行性なのか…？

興味がでてきたので、外に出てみることにした。





エビルは、割とあっけなく見つかった。



『…あれ、リビング(ここ)で何してるの。』

エビル「ﾁｯ、バレたか。」

『いや質問に答えて？』

エビル「何でもいいだろ。お前こそなんでだよ。」

『推しが隣にいて眠れるわけないでしょ。』

エビル「………(引」

『なんでそんな嫌そーな顔するの！？』

エビル「はぁ…しょーがねーヤツだ…」

　 「部屋戻るぞ。」

『はぁい…』




『脱走しないでよ？』

エビル「それは脱走しろって意味だよな？」

『違うから。』



エビル「………おやすみ………A。」





『！』




エビル「早く寝ろ。そして忘れろ。」

『それは忘れるなって意味？(笑)』

『そしてそんなこと言われて寝れるわけないよ？
　 逆に目が冴えたよ。』

エビル「なんでだよ。」



















…なんだかんだで寝た(雑)。

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