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指を鳴らして棒状足元に1枚板を出現させて足を置く。この形状ならまだ、短時間で作れる。けれど。
「(シールドの上に物を乗せ、かつその場に浮遊させる。時間は10秒が限界･･･だけど)」
絶え間なく、それを繰り返す！
【おおーーー！？これは！】
プレゼントマイク先生の声が、外周のここまで届く。
【A組守沢A！確か個性はシールドだっけ？次々空中に発動させて道作ってんぞ！？すっっげーーーー！！！】
「(シールド、シールド、シールド、シールドっ)」
速く、もっと！
プレゼントマイク先生の言う通り、私は石畳のようにシールドの上を走り抜けていた。空中、ロボットの頭の上を必死に駆けていく。
下、背後でも爆発音や怒号が聞こえてくる。私のすぐ後ろで、爆破の個性を使いながらロボを飛び越える爆豪くんも見えた。
「どけ！くそモブ女！」
「ひぃ！？」
慌ててシールドで盾を作り、爆破が当たるのは免れた。爆豪くんはﾁｯと舌打ちすると、そのまま私を追い抜いていく。
「(怖ぁ！？)」
「おいおい！大丈夫か守沢！？」
「あ、瀬呂く･･･」
「怪我ないな！？」
「う、うん！」
「よし！頑張ろうな！」
瀬呂くんはニッと爽やかに笑うとそのまま、個性のセロテープで爆豪くんと同じようにしてロボットを飛び越えていく。常闇くんもすぐ瀬呂くんの後を追うようにして消えていった。
「(負けるかー･･･！)」
リミットの10秒が迫る前に、次のシールドを出現させて、階段のようにして地面に降り立つ。道が開けて、目の前に大きな大きな崖が口をあけていた。
【オイオイ第1関門チョロいってよ！んじゃ第2はどうさ！？落ちればアウト！それが嫌なら這いずりな！ザ･フォーーーーール！！！】
崖には所々足場があるが、そこに行くまでには綱1本のみが繋げられている。
「(私のキャパじゃ向こうまでシールド張れない。それにさっきとは違って高所じゃないから、後続に道作っちゃう。10秒持つとはいえ不用意に足乗せられちゃうと誰か怪我しちゃうかもしれないし、！)」
「大袈裟な綱渡りね」
「あ、」
隣の梅雨ちゃんがぴょんと飛び上がって、綱にぴたりと張り付いた。そのまま慣れ様子で縄を渡っていく。その様子を見送って、またぱちんと頬を叩く。
「(落ち着け！)」
大丈夫、やれる。
みんなの熱気に押されて、気持ちが高ぶっているせいかまだまだ集中力は切れない。大丈夫、まだまだやれる。
もう一度石畳をイメージして、片手を向けた。
「シールド！」
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千歳(プロフ) - ナモミールさん» ひえー！ありがとうございます！うんうん考えながら書いているので嬉しいです！尾白くんはもう主ちゃんちょっと気になってる感じですね、たぶんUSJ辺りからです。どうなるかどうか一緒に見守ってください！ありがとうございました！ (2020年3月27日 23時) (
レス) id: f6f8db44cb (このIDを非表示/違反報告)
ナモミール(プロフ) - 凄く面白いです!あまり尾白君の出番がある作品はほぼ無いので凄く好みです…!個人的には夢主ちゃんのお相手になったら…(←図々しくてすみません) (2020年3月24日 1時) (レス) id: fc525afbc4 (このIDを非表示/違反報告)
千歳(プロフ) - orangeさん» ありがとうございます！私得だけだと思って書いたんですが、楽しんで頂けてとても嬉しいです。これからもよろしくお願い致します！ (2019年8月22日 16時) (レス) id: f6f8db44cb (このIDを非表示/違反報告)
orange(プロフ) - 続編おめでとうございますー！一番最初の方にオマケ（？）みたいな感じで載っていたお話、とっても面白かったです！更新応援していますー！ (2019年8月22日 9時) (レス) id: 59138960e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千歳 | 作成日時：2019年8月4日 21時
