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★
「けど、時間の問題だ」
「！緑谷ちゃん？」
じっと2人の試合を見ていた緑谷ちゃんが、ぽつりと呟いたのを思わず拾う。Aちゃんは障害物のように一枚板型のシールドをダークシャドウちゃんへと繰り出し、なんとかフィールド上を逃げ回っている。
「守沢さん、うまく逃げていると思うけど、空中を自由自在に動けるダークシャドウ‥‥守沢さんは芦戸さんみたいに、運動能力が突飛しているわけじゃないからいつか掴まっちゃう。そしたらもう、」
「ケロケロ‥‥Aちゃん‥‥」
「け、けどAちゃんの棒状シールドなら、上にも逃げられるんちゃう！？」
「いや、そんなことしたら本当に捕まっちゃうよ！空中では地上より、ダークシャドウの方が有利だもの」
お茶子ちゃんはそっかあ、と肩を落とした。
後ろの席の瀬呂ちゃんと上鳴ちゃんも「これはまた常闇かぁ」と、話している。ぎゅうっと胸の上で手を組み、必死にフィールドを翔る彼女を見つめた。
【ダークシャドウを何とか躱しているが、これは苦しいかぁ！？守沢A！！】
「ダークシャドウ！そのまま捕まえろ！」
＜あいよ！＞
障害物をよけるのに慣れたダークシャドウちゃんは、もうAちゃんのすぐ背後へと迫っていた。手を伸ばせば、掴める距離に。
「ケロっ‥‥！Aちゃんっ」
思わず名前を叫んだ瞬間に、彼女はもう行動を起こしていた。
ｷﾝｯと甲高い音が響き、地面に棒状のシールドが突き刺さり、Aちゃんはそのまま棒状シールドを掴んで空高く飛び上がる。
「だめだ！空中に逃げたら！」
緑谷ちゃんの焦ったような声が聞こえる。ダークシャドウちゃんは確かに彼女を掴み損ねたが、すぐに常闇ちゃんの指示が鋭く飛んだ。
「愚かな！ダークシャドウ！」
＜わかってらァ！＞
すぐに、まるで龍のように体をくねらせて棒状シールドを真っ直ぐ上ってくる。Aちゃんは片腕を振り、三日月型のシールドをいくつかダークシャドウちゃんへ振るう。けれど。
＜そんな不安定な体制で当たるかよｵ！＞
「最後の抵抗か！守沢！」
しかし、三日月型シールドはダークシャドウちゃんにも常闇ちゃんにも当たることはなく、常闇ちゃんの横をすり抜けていく。そのまま、Aちゃんの体を、ダークシャドウちゃんの腕が。
「ぐあっ！？」
＜！踏陰！？＞
突然、常闇ちゃんが体制を崩した。
ダークシャドウちゃんが驚いて、常闇ちゃんの方を振り向けば、常闇ちゃんは前のめりに体制を崩している。
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千歳(プロフ) - ナモミールさん» ひえー！ありがとうございます！うんうん考えながら書いているので嬉しいです！尾白くんはもう主ちゃんちょっと気になってる感じですね、たぶんUSJ辺りからです。どうなるかどうか一緒に見守ってください！ありがとうございました！ (2020年3月27日 23時) (
レス) id: f6f8db44cb (このIDを非表示/違反報告)
ナモミール(プロフ) - 凄く面白いです!あまり尾白君の出番がある作品はほぼ無いので凄く好みです…!個人的には夢主ちゃんのお相手になったら…(←図々しくてすみません) (2020年3月24日 1時) (レス) id: fc525afbc4 (このIDを非表示/違反報告)
千歳(プロフ) - orangeさん» ありがとうございます！私得だけだと思って書いたんですが、楽しんで頂けてとても嬉しいです。これからもよろしくお願い致します！ (2019年8月22日 16時) (レス) id: f6f8db44cb (このIDを非表示/違反報告)
orange(プロフ) - 続編おめでとうございますー！一番最初の方にオマケ（？）みたいな感じで載っていたお話、とっても面白かったです！更新応援していますー！ (2019年8月22日 9時) (レス) id: 59138960e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千歳 | 作成日時：2019年8月4日 21時
