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次の試合は、緑谷くんと轟くんの試合だ。
超パワーを繰り出す緑谷くんと、氷結の個性をもつ轟くん。開始の合図と共に、きっと轟くんは氷結を繰り出して緑谷くんを動けなくするだろう。
でも、緑谷くんならきっと個性でその氷結を打ち砕く。緑谷くんの超パワーが轟くんを場外へ押し出すか、攻め負けて氷結が緑谷くんを襲うか、純粋な力のぶつけ合いになりそうだった。
【START!!!!!!】
プレゼントマイク先生のアナウンスが会場に響き渡る前に、轟くんの氷結がまるで津波のように緑谷くんへ襲い掛かった。そのまま彼を飲み込もうとする。
しかし、黙ってやられる緑谷くんではない。
中指を親指で弾くようにして、超パワーが繰り出され、迫りくる氷結を弾き返す。風圧と、刺すような冷気が観客席まで届く。思わずシールドを張ると、寒いのが苦手なのか梅雨ちゃんが私の腕へ抱えるようにしてすり寄った。
「すごいわ」
「うん‥‥」
打ち破られたのを見るや否や、轟くんは間髪入れずに次の氷結を繰り出す。緑谷くんは先ほどと同じようにして、指を犠牲にし、それを打ち消した。
「デクくんさすが‥‥」
「でも、緑谷くんの方がダメージを追ってるよね‥‥」
いつの間にか、同じく寒かったらしいお茶子ちゃんが私の腕を抱えるようにして試合に見入っている。
緑谷くんと違って、轟くんはほぼ損傷なしに強力な個性を繰り出している。このままこの撃ち合を続ければ、間違いなく先に倒れるのは緑谷くんだ。
「(けど、緑谷くんだってそれくらい予想してるはず)」
「ゲッ、始まってんじゃん」
緊迫した2人の試合を見守る観客席に、切島くんが戻ってきた。上鳴くんが二回戦進出した彼の功績を祝っている。次は爆豪くんとの試合だったはずだ。
「とか言って、おめーも轟も強烈な範囲攻撃ポンポン出してくるからなー」
「ポンポンじゃねーよ、ナメんな」
爆豪くんの言う通り、個性は身体能力。
使用、酷使すれば限界がくる。これは耐久戦。押し込んだ方が勝ちだ。
猛攻が、緑谷くんを追い込んでいく。
接近戦に持ち込もうとする轟くんを、とうとう腕を使って退けた。
「(緑谷くんは‥‥)」
USJでも彼は、腕を壊し、体をひどく傷つけても止まらなかった。助けたいという思いが彼を突き動かしていた、じゃあ、今は？
「(その気持ちだけで、全部を動かしている)」
彼は、
「全力でかかって、来い！！！！」
誰を助けようとしているんだろう。
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千歳(プロフ) - ナモミールさん» ひえー！ありがとうございます！うんうん考えながら書いているので嬉しいです！尾白くんはもう主ちゃんちょっと気になってる感じですね、たぶんUSJ辺りからです。どうなるかどうか一緒に見守ってください！ありがとうございました！ (2020年3月27日 23時) (
レス) id: f6f8db44cb (このIDを非表示/違反報告)
ナモミール(プロフ) - 凄く面白いです!あまり尾白君の出番がある作品はほぼ無いので凄く好みです…!個人的には夢主ちゃんのお相手になったら…(←図々しくてすみません) (2020年3月24日 1時) (レス) id: fc525afbc4 (このIDを非表示/違反報告)
千歳(プロフ) - orangeさん» ありがとうございます！私得だけだと思って書いたんですが、楽しんで頂けてとても嬉しいです。これからもよろしくお願い致します！ (2019年8月22日 16時) (レス) id: f6f8db44cb (このIDを非表示/違反報告)
orange(プロフ) - 続編おめでとうございますー！一番最初の方にオマケ（？）みたいな感じで載っていたお話、とっても面白かったです！更新応援していますー！ (2019年8月22日 9時) (レス) id: 59138960e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千歳 | 作成日時：2019年8月4日 21時
