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「心操って････あいつ？」
「うん。気になることがあって、私どうしても譲れなくて、プロに見てもらえる場なのにこんなこと考えるなんて間違ってるかもしれないけど」
どうして、あんなに悲痛な表情で。
「･･･それが、守沢さんのヒーローたるものなんだな」
「え？」
「ううん。正直なんかモヤッとするっていうか･･･複雑な気持ちだけど」
「あっ、そ、そうだよねごめんなさい･･･！私の身勝手な･･･」
「うーん、ちょっと違うんだけど･･･」
まあいいや、と尾白くんが頬を指先で掻きながら苦笑を零す。緑谷が待ってるから行かなきゃ、と踵を返した。
「頑張って、守沢さん」
「！うん、ありがとう！」
「そいつとあたるにはもしかしたら轟と戦わなきゃいけないかもだから」
「あ゛っ」
★
「あ、Aちゃん。こっちよ」
「席取っといてくれたんだ。ありがとう梅雨ちゃん」
「いいのよ」
「あ！守沢ー！１回戦あたしとだかんね！」
「うっ。そ、そっか･･･！お手柔らかに頼みます････芦戸さん･･･」
「この際、三奈でいいよー！いやいや全力で行くかんねー！」
「ひえ･･･」
にひ、と笑って腕を振り回す三奈ちゃんに、冷や汗が垂れてしまう。そうこうしている内に、第1試合【緑谷くんＶＳ心操くん】が始まろうとしていた。
【レディイイィィイイ････START！！！！】
プレゼントマイク先生の開始のアナウンスと同時に、緑谷くんが激昴して走り出した。それまでのカウントダウンにかき消されて聞こえては来なかったが、2人はなにかを話しそれに対して緑谷くんが反応したようだった。
「！緑谷くん、」
次の瞬間。
緑谷くんは先ほどまでの感情の昂りが嘘のように、ぴたりと全身の動きを止めた。
「ああ緑谷！折角忠告したってのに！」
尾白くんが顔を青くして叫ぶ。心操くん、緑谷くんにあの個性を使ったんだ。
「振り向いてそのまま、場外まで歩いていけ」
困惑と混乱で静かにざわめく場内に、心操くんの声がこちらまで届いた。その命令を受け、緑谷くんはくるりと彼に背を向けて歩いていく。
「っ、緑谷くん！」
このままでは緑谷くんの敗北だ。思わず声を上げた瞬間に、突然爆風が緑谷くんから立ち上がった。
「！？」
【これは･････緑谷とどまったぁあ！！！？】
見れば緑谷くんの指が腫れているのがここから見ても分かる。彼が個性を使うと出る特徴、無理やりに個性を使ったんだ。
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千歳(プロフ) - ナモミールさん» ひえー！ありがとうございます！うんうん考えながら書いているので嬉しいです！尾白くんはもう主ちゃんちょっと気になってる感じですね、たぶんUSJ辺りからです。どうなるかどうか一緒に見守ってください！ありがとうございました！ (2020年3月27日 23時) (
レス) id: f6f8db44cb (このIDを非表示/違反報告)
ナモミール(プロフ) - 凄く面白いです!あまり尾白君の出番がある作品はほぼ無いので凄く好みです…!個人的には夢主ちゃんのお相手になったら…(←図々しくてすみません) (2020年3月24日 1時) (レス) id: fc525afbc4 (このIDを非表示/違反報告)
千歳(プロフ) - orangeさん» ありがとうございます！私得だけだと思って書いたんですが、楽しんで頂けてとても嬉しいです。これからもよろしくお願い致します！ (2019年8月22日 16時) (レス) id: f6f8db44cb (このIDを非表示/違反報告)
orange(プロフ) - 続編おめでとうございますー！一番最初の方にオマケ（？）みたいな感じで載っていたお話、とっても面白かったです！更新応援していますー！ (2019年8月22日 9時) (レス) id: 59138960e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千歳 | 作成日時：2019年8月4日 21時
