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「大丈夫よ、Aちゃんはお友達思いの優しい子だって私、知っているもの」
「梅雨ちゃん、わたし」
ほろりと思わず、笑顔が落ちてしまう。
「最初に教室で話しかけてきてくれたのが、梅雨ちゃんで良かったぁ」
「ケロケロ、嬉しいわ。Aちゃん」
「あ、蛙吹さん守沢さん。ここにいましたのね！」
笑い合う私たちに、何やらぱたぱた騒がしい様子で百ちゃんがこちらへ駆けてきた。どうしたの？と問うと彼女は手に持った服？を私たちへ渡してくれる。
「？？これは？」
「先ほど先生からの伝言と、預かりましたの。チアリーディングの皆さんがいらっしゃいましたでしょう？午後は女子生徒全員で応援合戦をするそうですわ！」
「ケロ、そんな話していたかしら･･･？」
「わ、私チアリーディングなんてやったことないよ･･･大丈夫かな･･･」
「とにかく昼食を食べて着替えましょう。お二人の分もテーブルを確保しておきましたわ」
「わ！ありがとう百ちゃん！」
急いで行かなきゃね！と小走りになる私は、まさかそれが峰田くんと上鳴くんの策略だなんて思いもしていなかった。
★
【どーーーしたA組ぃ！！？？】
あの後、目出度く(？)私たちはフィールドにてさらし首にさせられていた。百ちゃんが峰田くんと上鳴くんに激怒しているところをみると、2人の仕業のようだった。
「まあ本戦まで時間空くし、張り詰めててもシンドイしさ、いいんじゃない！？やったろ！！」
「好きね、透ちゃん」
「ほらほらAちゃん、振って〜〜！！」
「ええっ！？こ、こう？」
「そうそう！じゃーんぷ！」
「わっ！？透ちゃんっ危ないよ！？」
きゃいきゃいとじゃれ合う私と透ちゃんの様子に、会場から小さく「GJ」「ｷﾏｼ」と声が聞こえて来た気がするが、きっと気のせいだ。きっと。
これから始まるレクリエーションの前に、トーナメント戦のくじ引きをするとのことだった。仕方なく、A組女子はチアリーディングコスチュームのまま整列する。
「それじゃあ組み合わせ決めのくじ引きしちゃうわよ」
司会進行のミッドナイト先生が、四角の箱を掲げて見せた。ちなみに本戦へ進む16名はレクリエーションの参加不参加は自由のようだ。
「あの、すみません･･･！」
1位のチームからくじを、と案内するミッドナイト先生のアナウンスを遮り、私たちの間から手が上がった。
「俺、辞退します」
覚悟を決めた表情の尾白くんへ上げた、私の戸惑いの声はざわめきに飲み込まれ消えた。
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千歳(プロフ) - ナモミールさん» ひえー！ありがとうございます！うんうん考えながら書いているので嬉しいです！尾白くんはもう主ちゃんちょっと気になってる感じですね、たぶんUSJ辺りからです。どうなるかどうか一緒に見守ってください！ありがとうございました！ (2020年3月27日 23時) (
レス) id: f6f8db44cb (このIDを非表示/違反報告)
ナモミール(プロフ) - 凄く面白いです!あまり尾白君の出番がある作品はほぼ無いので凄く好みです…!個人的には夢主ちゃんのお相手になったら…(←図々しくてすみません) (2020年3月24日 1時) (レス) id: fc525afbc4 (このIDを非表示/違反報告)
千歳(プロフ) - orangeさん» ありがとうございます！私得だけだと思って書いたんですが、楽しんで頂けてとても嬉しいです。これからもよろしくお願い致します！ (2019年8月22日 16時) (レス) id: f6f8db44cb (このIDを非表示/違反報告)
orange(プロフ) - 続編おめでとうございますー！一番最初の方にオマケ（？）みたいな感じで載っていたお話、とっても面白かったです！更新応援していますー！ (2019年8月22日 9時) (レス) id: 59138960e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千歳 | 作成日時：2019年8月4日 21時
