雄英体育祭！ ページ1
休校日の翌日。HRに現れた復帰の早い、けれど包帯ぐるぐるの相澤先生に目を見張るやいなや、相澤先生はみんなの反応も構わず近く、雄英体育祭が開催されると告げた。
「(雄英体育祭･･･)」
私でも知っている。相澤先生の説明の通り、雄英高校の体育祭は日本ビッグイベントのひとつだ。かつて、オリンピックと呼ばれた大きな競技に代わるほどの規模のものだったと思う。
「当然、全国のプロヒーローも見ますのよ。スカウト目的でね！」
峰田くんにそう教える百ちゃんに、私も小さく頷く。そうだ、確かこの体育祭はテレビで全国中継がされるはず。
「年に１回、計３回のチャンス。ヒーローを目指すなら絶対に外せないイベントだ！」
途端に緊張でごくりと生唾を飲み込んでしまう。しかし、相澤先生とぱちりと目が合ってぐっと口を1文字に閉じた。
気合いを入れ直さなきゃ。
私の背中を押してくれた人に、応えるためにも。
★
「････」
4限目も終わり、昼休みになるとみんなの話題はもっぱらやはり雄英体育祭のことでもちきりだった。初めての体育祭、更にそれはプロになる上での大きな1歩になる。
お弁当を持って食堂に行こうと私を誘ってくれる梅雨ちゃんに、先に行っていてほしいとお願いして私はノートを開いた。
昨日、みんなで敵が攻めてきたときのことも話したりした。このノートには解散したあと、そのことを簡単にまとめたノートだった。
「(･･･私はみんなよりも自分の個性に慣れていない。もっともっと訓練をして、個性に慣れていかないと････)」
みんなの戦い方、参考になるかもしれない。百ちゃんの知識や、梅雨ちゃんの身のこなし、きっと盗めるところはあるはずだ。
「(私の個性は任意の場所にシールドを生み出すこと、いま私が思い浮かぶ弱点は切羽詰まったり、スピードが求められる場面では形や出現スピード、強度がバラバラになってしまうこと････)」
「････守沢」
「(1枚板とか、地面についたドームとか、ならまだ････けどワンパターンじゃきっとこの間の敵や轟くんと対面した時みたいに混戦したとき、上手く操れない。じゃあ、もっと、)」
「守沢」
「はい！？」
ぽん、と肩を叩かれてひっと体がびくつく。慌てて振り返れば、驚いた顔をした轟くんが消しゴムを持って私へと差し出していた。
「････大丈夫か？」
「あ、え、轟くん････？」
「落ちたぞ」
「あ、ありがとう」
前にもこんなことあったな、とぼんやり考える。
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千歳(プロフ) - ナモミールさん» ひえー！ありがとうございます！うんうん考えながら書いているので嬉しいです！尾白くんはもう主ちゃんちょっと気になってる感じですね、たぶんUSJ辺りからです。どうなるかどうか一緒に見守ってください！ありがとうございました！ (2020年3月27日 23時) (
レス) id: f6f8db44cb (このIDを非表示/違反報告)
ナモミール(プロフ) - 凄く面白いです!あまり尾白君の出番がある作品はほぼ無いので凄く好みです…!個人的には夢主ちゃんのお相手になったら…(←図々しくてすみません) (2020年3月24日 1時) (レス) id: fc525afbc4 (このIDを非表示/違反報告)
千歳(プロフ) - orangeさん» ありがとうございます！私得だけだと思って書いたんですが、楽しんで頂けてとても嬉しいです。これからもよろしくお願い致します！ (2019年8月22日 16時) (レス) id: f6f8db44cb (このIDを非表示/違反報告)
orange(プロフ) - 続編おめでとうございますー！一番最初の方にオマケ（？）みたいな感じで載っていたお話、とっても面白かったです！更新応援していますー！ (2019年8月22日 9時) (レス) id: 59138960e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千歳 | 作成日時：2019年8月4日 21時
