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むかしむかし、っていってもそんなに遠い昔じゃないのよ？
とある国に、優秀な女スパイと敏腕なエージェントがいました。敵国同士に所属していた2人はね、ひょんなことから知り合って恋に落ちて、けれどひょんなことからお互いが敵同士だと知るの。
お互いを本気で愛していたし、わかっていたわ。だから、女はすぐに武器を構えた。
けれど、男の方は違ったわ。
すぐに武器を捨てたの。女は驚いたわ。けれど、男の方は自分の手を見つめてもっと驚いた顔をしてた。
なんで自分が武器を捨てたのかって顔ね。
女にはすぐに分かったわ。だからね、女の方も持っていた武器を投げ捨てた。
男はそれを見て、ふふ、もっと驚いた顔をして、すぐに笑って、女の手を取った。
2人は警報が祝福するなか、走り出したの。大脱出の始まりね。
「すてきだね、おかあさん」
そうでしょう？とっても素敵なお話なのよ。
「･････ねぇ、そのおはなしは」
そのお話は、ほんとうの話なの？お母さん。
ガタン！という大きな音と共に、私の頭が激しく打ちつけられた。思わず、いた！？と声が漏れてしまう。
夢から無理やり覚醒させられた私は、ぼやける視界を首を振って振り払い、片目を擦った。
「･････ここ？」
「あ、ごめんね。道が悪くて、怪我はない？」
突然声をかけられて、慌てて体を起こす。けれど、またガタンと揺れて私の体は倒されてしまった。どうやらここは車のなかで、私は後方座席に寝かされていたらしい。
いつ飛行機を降りたんだろう。
「おはよーA。めっちゃいい音したな〜」
ようやく聞き覚えのある声がして、その方を見れば助手席にゾムさんが座っていた。にやにやと私の方を見ている。
「ゾムさん･････私、いつの間に飛行機降りたんですか？」
「ん？ああ、よーく寝てたから、俺が運んで来たんよ」
「いきなり空港に迎えに行けって言われて、行ったらゾムが女の子担いでてびっくりしたんだけど」
「あ、A。こっちはひとらんやで、俺らのお仲間」
「えっ、あ、すみませんこんな格好で･････！」
変にだるい体を起こして、慌てて頭を下げる。運転中だからか、ちらりとこちらに視線を移し目だけ細めて大丈夫だよと返してくれた。マスクのせいで、口元は見えない。
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あ - すみませんご送信です。 (2019年8月31日 22時) (
レス) id: 0db614de57 (このIDを非表示/違反報告)
あ - あ (2019年8月31日 22時) (レス) id: 0db614de57 (このIDを非表示/違反報告)
千歳(プロフ) - ももさんさん» ありがとうございます！気が向いたらゾムさんがどんな報告書を上げたのか、おまけ的な要素で書いてみたいと思います(笑)需要なさそうですが(笑)これからもよろしくお願い致します！ (2019年2月22日 21時) (レス) id: f6f8db44cb (このIDを非表示/違反報告)
ももさん(プロフ) - トントンのツッコミ面白いです！特に普通に続きが気になったの所がwwこれからも更新頑張ってください！ (2019年2月19日 3時) (レス) id: b96ea83328 (このIDを非表示/違反報告)
千歳(プロフ) - とうふさん» ひえーありがとうございます･･･！これからもどうぞよろしくお願いします！ (2019年2月14日 22時) (レス) id: f6f8db44cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千歳 | 作成日時：2019年1月25日 2時
