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顔を上げて横を向くと彼は私をずっと見つめていた
『……樹、私、もう死んでいいかな、』
樹「っだめ、！…生きてよ、、」
『…死にたがってる人に生きてって言うのは、生きたがってる人に死ねって言ってるのと同じなんだよ』
樹「俺の為に生きてよ……Aがいないと、俺が、壊れちゃうよ、」
『……人の気持ち踏みにじって抱いてもらってる私に言う言葉？それ、笑』
樹「Aがそれで少しでも嫌なこと忘れれるなら、俺はそれでいいから。」
『…もう、樹の心、ボロボロでしょ？、』
樹「、Aがボロボロになるよりマシ」
『…………助けてもらってばっかだよ、』
樹「好きだから、愛してるから、助けてるの」
『っ………』
樹「……ねぇ、お願い、。俺の前では素直になってよ、」
優しい声で
辛そうな表情で
静かにそう言われたら
もう、止まんないよ
『……樹、私、…嘘ついた、っ』
樹「…うん」
『お父さ、っ、、死んじゃった、の、』
樹「うん、」
『ほんとは、悲しいよ、〜ｯ！』
こんなに、醜い私を
彼は再び抱き締めてくれた。
優しいのに、痛い
悲しいのに、幸せ
好きじゃないのに、応えたい
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作者名：杏都
| 作成日時：2020年1月10日 19時
